当サイトについて
富士通のPCを大特集しています 富士通の製品を紹介しています。決済も安心できるシステムです
アップルコンピュータのオンライン直営ショップ「アップルストア」の商品を紹介しています アップルコンピュータのオンライン直営ショップ「アップルストア」の商品を紹介していますオンライン直営だから決済も安心
一太郎のジャストシステムが運営するオンライン直営ショップ取扱商品の紹介です 一太郎のジャストシステムが運営するオンライン直営ショップ取扱商品の紹介ですオンライン直営だから決済も安心
NEC特選街で取り扱っているPC関連商品の紹介をしています オンライン直営だから決済も安心
ソニースタイルでVAIO VAIO、ウォークマン、サイバーショットをじっくり検討してください
ウイルスバスターダウンロードセンター ウイルスバスターダウンロードセンター
エプソンOA プリンタやスキャナ、OAサプライ
エプソンダイレクト オンライン直営だから決済も安心
カシオ G-ショックなど紹介しています
サムスンダイレクト おすすめサムスンダイレクト商品
セガダイレクト 人気のムシキングあります
ソースネクストオンライン コブタおすすめの安価で高性能なソフト
安価で入手できるオンライン直販PC デルの直販PC
ウイルスバスター トレンドマイクロのウイルスバスター
ニッセン取扱商品 おしゃれな雑貨やおしゃれな下着がたくさん
MoMAオンライン おしゃれな雑貨
OISIX おいしいモノを厳選
おしゃれな雑貨 All About スタイルストアのおしゃれで魅力ある商品を紹介しています
トイザらス 人気商品を厳選
いいもの いいものなら何でも
こだわり商品研究所 「こだわり商品」のセレクトショップ
アルク 語学講座
オートバックス カー用品
ゴルフダイジェストオンライン ゴルフ用品
セサミンEプラスを始めとしたセサミンシリーズ 健康食品いろいろ
マイクロソフトオンライン マイクロソフトの製品販売しています
ドミノピザ オンラインでピザはいかがですか
伊藤ハム 食品、生活用品オンラインショップ
@niftyからだプラス 健康食品
バンダイネットワークス ガンダムなどのキャラクター商品
パーフェクトスーツファクトリーのスーツ 「新しい服」「好きな服」を身に付けた時のワクワク感や嬉しさをお届けします。世界標準のトレンドと素材を用いたアイテムを皆様にお届けします!オンライン直営店経由だから決済も安心
ムトウオンラインショップのカタログ通販 おしゃれなアパレルを中心にアクセサリー・ブランド・インテリア雑貨・健康・ダイエットなどすてきな生活を送るためのアイテムがいっぱい。提供はムトウオンラインショップです
CDとDVDのNeowing 音楽ライフを豊かにする、CDとDVD、デジタルオーディオなどの通販です
オフィス・デポ ジャパンオフィス・デポ ジャパンは、世界20ヶ国でオフィス用品の販売をしているオフィス・デポ、日本法人オフィス・デポ ジャパンです。オフィス・デポ ネットショップでは、オフィス用品を中心に常時10000アイテムを揃えています。
ANAマイルがたまるショッピングモール、ANAショッピングサイト ANA機内誌でもおなじみの通信販売誌『ANA SKY SHOP』で紹介するこだわり商品をはじめ、ANAのネットワークで探しだした日本各地の逸品グルメ、オリジナルのトラベルバッグやANA限定商品など他では手に入りにくいものを取り揃えております。さらに空港と言えば空港売店!全日空商事が運営する空港売店よりご当地土産 ・各地特産品も盛りだくさん!
春夏向け商材も続々入荷しているスーパーブランドストリートの商品 フルラ・ハンティングワールドなど人気インポートファッションブランドを中心に、正規代理店・ジャパン社のみを 集めた「安心と信頼」のショッピングサイトです。
カタログ販売のセシールが運営する、衣料品を中心とした総合ショッピングサイト カタログ販売のセシール。ショッピングや会員サービスが充実!もっと便利に、もっとお得に…。
iPodファン iPodを買うなら
ぱせりネットの、これが売れてますブログ ぱせりネットで実際に売れている商品を紹介します
ぱせりネットのトップページに行く 100ます計算メールマガジン他、いくつかのメールマガジンのお知らせと、おすすめショップの紹介です
群馬交響楽団私設ブログ 群馬県の誇る群馬交響楽団の私設ブログです。書き込みは増えていませんが・・・
北海道のおいしい店です カニ、蟹、えび、イクラ、ラーメン、メロン!
本とCDとDVDとココログ 本とCDとDVDとココログについて書き込んでいます
こぶた雑多な書き込みのサイトです
にわ製作所 宛名ラベル印刷など、使いやすいフリーソフトがあります。
ベクター内のサイト 上記宛名ラベル印刷など、自作フリーソフトが登録されているVectorサイト。
100ます計算掲示板 掲示板まで設置してしまいましたが、書き込みは増えてません・・・
交響曲200CD クラシック音楽の交響曲新譜200CD
最新DVD200 最新DVD200を一挙紹介
ベートーヴェン第9交響曲 ベートーベン第9 大集合 年末の風物詩、ベートーヴェンの第9のCD特集
人類の宝物・フルトヴェングラーのCD 指揮者フルトヴェングラーのCD紹介
ワルターを聴いていた頃 大好きな指揮者ブルーノ・ワルターのCD紹介
Walter's CD in English
バーンスタインの遺したモノ 名指揮者バーンスタインのCD紹介
帝王カラヤンのCD カラヤンのCD紹介
クレンペラーは特別だった オットー・クレンペラーのCD紹介
カール・ベーム。魔法のバトン カール・ベームのCD紹介
セル。メガネの奥の音楽 ジョージセルのCD紹介
指揮者ロリン・マゼールのCD ロリン・マゼールのCD紹介
指揮者セルジュ・チェリビダッケのCD 巨匠チェリビダッケのCD紹介
諏訪内晶子さんのCD ヴァイオリニスト諏訪内晶子さんのCD紹介
五嶋みどりさんのCD ヴァイオリニスト五嶋みどりさんのCD紹介
曽根麻矢子さんのCD 曽根麻矢子さんのCD紹介
ファジル・サイのCD ファジル・サイのCD紹介
クラウス・テンシュテットのCD クラウス・テンシュテット
サイモン・ラトルのCD サイモン・ラトルのCD紹介
レヴァインのCD ジェイムズ・レヴァインのCD紹介
群馬交響楽団のCD 群響のCD紹介
高関健のCD 群馬交響楽団音楽監督高関健のCD
クリュイタンスのCD お気に入り!クリュイタンスのCD
クラシック音楽掲示板 クラシック音楽のCDやコンサートに関する掲示板です
ポータブルCDプレーヤー ポータブルCDプレーヤー集めました
重松清さんの本 大好きな重松清さんの本の紹介
横山秀夫さんの本 大好きな横山秀夫さんの本の紹介
宮部みゆきさんの本大特集 好きな作家さんの本を集中的に紹介しています。ごらんください
司馬遼太郎さんの本大特集 好きな作家さんの本を集中的に紹介しています。ごらんください
夏目漱石の本大特集 好きな作家さんの本を集中的に紹介しています。ごらんください
村上春樹さんの本大特集 好きな作家さんの本を集中的に紹介しています。ごらんください
松本清張さんの本大特集 好きな作家さんの本を集中的に紹介しています。ごらんください
藤沢周平さんの本大特集 好きな作家さんの本を集中的に紹介しています。ごらんください
池波正太郎さんの本大特集 好きな作家さんの本を集中的に紹介しています。ごらんください
宮本輝さんの本大特集 好きな作家さんの本を集中的に紹介しています。ごらんください
アガサクリスティの本大特集 好きな作家さんの本を集中的に紹介しています。ごらんください
江國香織さんの本大特集 好きな作家さんの本を集中的に紹介しています。ごらんください
遠藤周作の本大特集 好きな作家さんの本を集中的に紹介しています。ごらんください
西村京太郎さんの本大特集 好きな作家さんの本を集中的に紹介しています。ごらんください
内田康夫さんの本大特集 好きな作家さんの本を集中的に紹介しています。ごらんください
赤川次郎さんの本大特集 好きな作家さんの本を集中的に紹介しています。ごらんください
五木寛之さんの本大特集 好きな作家さんの本を集中的に紹介しています。ごらんください
小川洋子さんの本大特集 好きな作家さんの本を集中的に紹介しています。ごらんください
角田光代さんの本大特集 ますます好調!角田光代さんの本を集中的に紹介しています
浅田次郎さんの本大特集 泣いちゃいますよねえ。好きな作家さんの本を集中的に紹介しています。
斎藤美奈子さんの本斎藤美奈子さんの本を紹介しています。
阿部和重さんの本阿部和重さんの本を紹介しています。
吉田修一さんの本吉田修一さんの本を紹介しています。
綿矢りささんの本綿矢りささんの本を紹介しています。
金原ひとみさんの本金原ひとみさんの本を紹介しています。
モブノリオさんの本モブノリオさんの本を紹介しています。
町田康さんの本町田康さんの本を紹介しています。
シドニー・シェルダンの本 痛快、シドニー・シェルダンの本の紹介
Sidney Sheldon in English
川島 隆太さんの本 脳と言えば、川島 隆太さんの本の紹介
本田健さんの本 ユダヤ大富豪の教え、本田健さんの本の紹介
神田 昌典さんの本 「非常識な成功法則」、神田 昌典さんの本の紹介
血液型の本 血液型の本の紹介
確定申告の本最新100冊 確定申告の本の紹介
株主優待の本 株主優待の本
英会話なら、遠山顕さんの本 英会話入門で大変おせわになりました
TOEICなら、小池直己さんの本 TOEIC対策本でお世話になりっぱなしです
さいとう・たかをさんの本 名作「ゴルゴ13」など、さいとう・たかをさんの本の紹介
弘兼 憲史さんの本 名作「島耕作」シリーズなど、弘兼 憲史さんの本の紹介
山本 おさむさんの作品 「天上の弦」など、山本 おさむさんの作品紹介
横山光輝さんの作品 「三国志」など、横山光輝さんの作品紹介
水木しげるさんの作品 「ゲゲゲの鬼太郎」など、水木しげるさんの作品紹介
あだち充さんの本 「タッチ」など、あだち充さんの本紹介
かわぐちかいじ さんの本 壮大な構想の作品で魅了するかわぐちかいじさんの本
永井豪さんの本 「マジンガーZ」など、永井豪さんの本紹介
手塚治虫さんの本 巨匠、手塚治虫さんの本紹介
藤子不二雄さんの本
松本零士さんの本
モンキー・パンチさんの本
石森章太郎さんの本
浦沢 直樹さんの本 「YAWARA!」など、浦沢 直樹さんの本紹介
江川達也さんの本 江川達也さんの本紹介
冨樫 義博さんの本 『幽遊白書』『ハンターハンター』 冨樫 義博さんの本
ハウルの動く城 など 宮崎駿の本 ハウルの動く城 など 宮崎駿の本
つのだじろうさんの作品 つのだじろうさんの作品紹介
マック マッキントッシュ関連特集してます
iMac iMacも元気です。高性能化が激しいです。
eMac 質実剛健?eMac
PowerBook 持ち運べる、強力マッキントッシュ
iBook iBookも強力ノートとして負けていません。
Macmini マックミニ、安いし、スタイルもいいし、だいいちかわいいですね!
高性能GATEWAY GATEWAYPCは高性能かつ安価でおすすめ
ソーテック 激安PCの走り、ソーテックのPCは安くてデザインもかわいく、使いやすいです
激安マシンeMachines 過激なまでに安い、eMachinesのパソコンをどうぞ!
HP Notebook ヒューレット・パッカードのノートPCは安くて高性能
IBM ThinkPad 質実剛健ノート、私は古くからのファンです
NEC LaVie 初心者にもやさしいと言われて人気のノートパソコンです。
NEC ValueStar メーカー製にして水冷。パワーと静けさにびっくりしました。
NEC VersaPro ビジネス用途として、使いやすく安価です
TOSHIBA dynabook AVに強い、衝撃にも強い。
富士通 FMV-BIBLO 初心者にも人気が高いノートパソコンです。
富士通DeskPower メーカー製デスクトップマシンの定番
EPSONエンデバー EPSONは価格対性能比の高さで勝負です
日立プリウス 画面がきれいで、AV関連も強いパソコンです
タブレットPC タブレットPCはパソコンの理想型かも・・・
SONY VAIO 一時はパソコンの代名詞にもなった強力パソコン
Let's note 軽くてバッテリーが持つ。よけいなアプリが少ない。
SHARP Mebius 薄型のデザインと、特徴的な配置のキーボードが魅力です
プレイステーション特集 ソニーのプレイステーションの特集です
ニンテンドー集合 任天堂のニンテンドーの紹介です
アップルのiPod アップルのiPodの紹介です
ヘッドフォン ヘッドフォンまとめました
ヘッドホン100 ヘッドホン100台まとめました
DVDプレーヤー DVDプレーヤーの紹介です
mp3プレーヤー mp3プレーヤーの紹介です
mp3プレーヤー(高評価順) mp3プレーヤーの評価順一覧です
BOSE(ボーズ)社製品 特徴有るデザインと、思いつきようもない技術。BOSE(ボーズ)社製品
サラウンドシステム サラウンドシステムで臨場感抜群のAV環境を作りたいです
最新デジカメ200 最近のデジタルカメラ関連商品を200台掲載しています
コードレスマウス コードレスってとっても便利!
液晶テレビ 液晶テレビの紹介です
電子辞書 電子辞書の紹介です
暖房器具・ヒーター 暖房器具・ヒーターの紹介です
電動歯ブラシ 電動歯ブラシ オーラルケア 特集
空気清浄機 空気清浄機 特集
浄水器 きれいな水、浄水器 特集
石けん 石けん 特集
掃除機 掃除機 特集
最新炊飯器200 炊飯器、ジャー の新製品を特集
IH調理器 IH調理器特集です
コーヒーメーカー コーヒーメーカー特集です
電子レンジ 電子レンジ特集です
クリーナー クリーナー 特集
ラジカセ ラジカセ 特集
コンポステレオ
ラジオ ラジオ 特集
HDDレコーダー HDDレコーダー
DVDレコーダー
電池 ニッケル水素充電池など
CFカード コンパクトフラッシュも安くなりました。
SDカード
メモリースティック
ピクチャーカード
マイクロドライブ いまでも、けっこう使いでがあります
スマートメディア 安価なのが魅力です
USBメモリ フロッピーより大容量で安全です
USBメモリ評価順 評価の高い順に並べてあります
外付け型HDD 最近ますます使いやすくなっているようです
カノープス製品 デジタルビデオやmpeg関連など、メディア系に強いパソコン周辺機器メーカーです
低空飛行 作曲家マーラー 作曲家ブルックナー コミック大集合 ゲームスペシャル オンラインゴルフ紹介所 創業46周年。信頼と実績の有賀園ゴルフのオンラインショップ
モノマニアの商品を紹介しています モノマニアの商品を紹介しています。モノマニアは、毎日の生活を少し楽しくする、人に語りたくなるような”モノ”をご紹介するショッピングサイトです。
買取実績No.1ガリバーの各種サービス 買取実績No.1ガリバーの各種サービスは「とっても便利!」と車オーナーの間で大評判。
ナチュラムの魅力 ナチュラムはアウトドア用品とフィッシング用品の専門店です
新しい暮らしを提案しています 新しい暮らしを提案する【エディオンダイレクト】
魅力的で豊富な商品を紹介 ヤマギワオンラインストアの魅力的で豊富な商品を紹介しています
BOSE ショップオンライン 音楽をシンプルにいい音で楽しみたい人へ!BOSE ショップオンラインの製品を紹介しています
通信販売でワインやお酒のことなら『ワイナリー和泉屋』 業界老舗といわれるワイン通販『ワイナリー和泉屋』で気軽にワインを購入できます
オリジナル焼酎を多数取り揃えた酒蔵.com オリジナル焼酎をはじめ厳選したお酒を紹介しています。今後、焼酎だけでなくビールやワイン、日本酒などバラエティー豊かに取り揃えて行きます
パイオニアオンラインの紹介 AV(AUDIO&VISUAL)空間にも自分だけのスタイルがあります。生き方と調和する感動空間をご提供したい。そんなこだわりをもった商品をご紹介しています
SOHO家具オンラインショップ紹介してます 毎日長時間使うことを前提にした頑丈さと、様々な使い方を可能にする豊富なオプション類を持つGarageは自宅の一室から大規模オフィスまで幅広く対応できるブランドです。デスク・パーテーション・チェア・収納等、イメージに統一感のあるガラージの商品だけで部屋全体をトータルコーディネートすることが可能です。最短翌日配送です。家具を欲しい時に、すぐご購入いただけます。代引手数料無料。配送業者との代金引換でお支払いの場合、手数料は一切かかりません。家具は基本的に組み立て方式です。使う場所まで運んでから組み立てられるため、搬入が容易です。専門業者による組み立てサービスもインターネットでお申込みいただけます。
AVONオンラインショップ AVONオンラインショップ
HABAオンラインショップ HABAオンラインショップ
QVCジャパン QVCジャパン
ぴったりのコスメが買える! “あなたにぴったりの商品が見つかる!買いやすい!”をテーマに、@cosmeのクチコミで人気のあるコスメを中心として、スキンケア、ボディケア、ヘアケア、そして美容家電やサプリメントまで、美容に関する商品を数多く取り揃えています。
肌本来の力をひきだすコスメ『セレヴィーナ 『ラボ=研究所発信』により最新の科学・成分を取り入れた研究開発を行い、トラブルにアプローチし、『ソリューション=解決』へと導く、日仏共同開発のセレヴィーナ
大丸コスメ通販マルコレ 厳選されたコスメのセレクトショップ、大丸の化粧品通販サイト「マルコレ」の商品を掲載しています
『ゆうひや』食堂 館林市のミニレストランの紹介
ジューシーズ ジュウシマツのホームページ
ショップ.学研 学研の書籍・雑誌定期購読・教材など、乳児から大人まで豊富な商品が満載です
山田詠美さんの恋愛小説を読むといつも『きみはペット』というドラマを何となく連想してしまうのですが、この小説の中の「ぼくの味」もまさにそんな感じのお話でした。 評価: 4角田光代の賞味期限。 角田さんの小説は昔から読んでいるが、この人はどんどんうまくなっていく。彼岸と此岸のあわいでたたずむ人(普通っぽいが普通でいられず、かと言って突き抜けることもできない人)の姿を描き続けているが、それを語る文章力も構成力も抜群に練れている。この手の小説は下手をすると鼻につく場合があるが、筆力のおかげでその弊を逃れている。
このアンソロジーに入っている「猫男」(単行本初出)も、まさに角田光代的な一編。彼女の小説のあらすじを書こうとすると陳腐になるのでここでは控えるが、主人公の一言だけぜひ紹介したい。
「恋人の強さを、弱さをにくんでいるその強さを、ときとして私もまたにくむ。けれど私が好きになるのは、きまって彼のような男なのだ。自分の食い扶持をきちんと稼いで、身綺麗にして、おいしいものを食べて、労働の合間には休暇を得ることが当然と思い、穴ぼこに足をとられないよう、そのことだけにほとんどの意識を集中させつつも、前を向いて足を踏み出す彼のような男なのだ」角田光代は、ワインならまさに今が飲みごろ。ぜひ読むべし。でも、5年後はもっとおいしくなっているだろうな。 評価: 4追悼・鷺沢萠さん。 自分と同世代の作家である鷺沢萠さんが亡くなった。彼女のデビュー当時からの読者としては、残念のひとことしかない。そして、これからは作品を発表できない鷺沢さんに対して今後自分ができることは、過去に発表された作品を読み続けることしかないと思った。追悼の意味をこめて、初期短編「誰かアイダを探して」が収録されている本書を手にとった。改めて、彼女の才覚を感じた。最近の〈ハートフル〉な話も好きだが、やはり鷺沢萠の真骨頂は初期の〈青春もの〉にあったと思う。きらきらしていて、読みながら胸が痛くなった。もう一度、こういう作品を書いてほしかった。
特に良かったのは椰月美智子さんの「イモリのしっぽ」。今時の女の子なんだけど、生き物が好きで生物部の部長までしてしまっている「あたし」と後輩の矢守くん。多分、大人だったらすぐにでも「良い感じ」になってしまう二人なんだろうけど、なかなかそうはならない「TeenAge」のもどかしさを微笑ましく描き出してありました。
他の作品も是非読んでみたいと思いました。ヤングアダルト作家さんのようですが、今後はもっと活躍の場を広げる方かもしれませんね。収穫アリ☆の本でした。 評価: 4いろいろな10代のカタチ。 角田さんの名前に魅かれて、この本を読んでみた。角田さんだけじゃなくて、今の現代作家の力のある女性が織り成すさまざまなストーリー。それぞれ全然違うのに、10代の頃のときめきや、不安や、いらだちや、すごく儚いなにか、今のわたしがもう失ってしまったものが鮮やかに描かれてた。この本で初めて知った作家さんもいる。これからの読書の幅が、少し広がった気がした。 評価: 510代 角田光代さんをはじめとする、7名の女性作家が織り成すさまざまなストーリー。10代の頃の闇雲な、純粋な、迷いの多い、でもまっすぐなそんな気持ちが描かれています。この本を読んで初めて知った作家さんもちらほら…これから他の作品も読んでみたいと思います。1冊で7種類おいしい、そんな作品でした。
小さなオディロンとカミーラの恋心、そしてインクヴァンパイアであるという秘密・・・。この2つがとっても絶妙にクロスされた、本当にかわいらしい物語になっています。1冊目同様、とにかくこの不思議な世界に引き込まれること間違いなし!!フランス発の大人も楽しめる絵本です。オススメします!!
南の恋人キタザワは優しい。自分の考えを無理に押し付けたりしないし、時々は洗い物もやってくれるしごはんも作ってくれる。
もう二人の同居人のマリコ、サトシも南に対して妙な攻撃性を示さないし、話し掛ければ大体答えてくれる。
でも明らかにおかしい。読んでいるこちらも南以上にイライラさせられる。しかしながらキタザワのメンドクサイという言葉を聞けばそういう価値観の人もいるかと思わず納得させられそうになる。
現実には恐らくありえない話だが、自由や責任回避、自分たちだけのルールというものを膨張させればこのような不思議な人間関係が存在してもおかしいくない気がしてくる。
彼らは自由を叫びすぎているわけでもなく、責任を回避しすぎているわけでもなく、人と会話をしないわけでもなく、合間を縫って生きているようにみえる。少しずつのすれ違いが、取り返しのつかないすれ違いにもみえる。
そんなすれ違いは現実社会をみると10年前以上に色濃くなっている。 評価: 3現実ではない構成 何でこんな男について行って一緒に暮らすのがわからない。それも戸籍上の妻とその恋人と同居しているのだ。並みの神経ではないのに、それでも別れない主人公。後味の悪い話だけど、妙に引きつけられる。
こういった浮遊感の中で主人公たちが漂い、作者らしい文章表現が魂を明るい場所へ誘ってくれる。
「トンネルの中で交通情報を聞こうとするようにね。・・・・そして次に目を開けた瞬間、色が弾けたんです。僕らを包む緑はありとあらゆる色彩に変わり無限に広がり始めた、この世に存在するあらゆる色があの場所に集まってきたみたいな光景でした。」
10年前の作品だが今の若者たちの心理を伝えているかもしれない。
だから彼らの生活の進み方はわたしの予想を大きく超えていて、小説としてとてとてもおもしろがれた。クサヤとかブルーチーズを好きだという人がわかる。この味の良さを知ってしまったら、癖になること絶対。
駄目人間なのに社会性に囚われているわたしは、あっさりはまってしまいました。
憧れるわけでも軽蔑するわけでもなく駄目なのはやっぱりかっこよくなくて、でも!きっぱりしている感じ。うまくいえないけど絶対読んだほうがいい。そして好きか嫌いか選んでください。読まないのは損。言葉の使い方も秀逸です。
といって、雲ひとつない真っ青な空の下を将来に何の不安も感じずに突っ走っていくような青春物語ではありません。むしろ、そのような青春の日々はとうに過ぎ去り、その頃を思い出しながら過ぎ去った時間をかみ締めることのできる大人の物語です。
少しほろ苦く、少し切なく、ともすれば「あの頃に戻れたら・・・」と思ってしまいそうだけど、ぐっと前を見て、上を見上げるような、大人になる前の自分には絶対に理解できなかった気持ちがわかるようになった自分を知らせてくれる、秋のドライブのような短編集です。
まるで、未来さえも少し見てきたような、不思議なドライブの体験を味わえる一冊です。
やはり青春小説についてのエッセイ集だけあって、それぞれの青春らしい思い出が絡んだ内容のものが多くなっています。20代の人から40代の人まで世代も幅広いのでこの小説をめぐるいろいろな考え方が垣間見えて興味深いです。
読後にもう一度、「ライ麦〜」や「キャッチャー〜」を読んでみようかなと思わせるような1冊。サリンジャーファンにはおすすめ。
著者は男性の書き方が下手というか、ステレオタイプすぎるな。もっと素敵な恋愛をして、男性の書き方を勉強して欲しい。大きなお世話だろうけど。
一時を境に、エッセイを書き始め(旅行もの)とうとう恋愛小説。を紡ぎ出した。
この小説は、”オルタナ・UK”というロックキッズ必聴のタイトルが他出する。どれも皆、一様にセンスの良い。ものがあげられている。角田氏は本当はとってもロック少女で、イケてるものも書ける! ということを世に知らしめた一作。といえよう。
それにしても、採りたかった芥川ではなくなぜか? 祝直木賞受賞!! 評価: 5同い年 ひとりの女性の1985年〜2000年までを綴った連作。 数々のオトコが登場し、消えていく。
しかしだれとも恋愛せずにそこにいる自分というものがうまく思い描けず、最後にかならず同じ疑問にいきつくのだ。私はいったい何ものなんだ?それは自分捜しなんて大袈裟な言葉ではなくて、音楽評でも自転車一周旅行でもトライアスロンでも、髪型や服装や言葉遣いや、買うCDや観る映画やおいしいと思う食べもの、何から何まで好きになった男の影響を私は多分に受けており、それら抜きで自分というものを頭に描こうとすれば、浮かんでくるのは正体不明の書き割りみたいな女でしかないのだった。
こんなヒト多いんとちゃうかなぁ。実は。(笑)
しかもこの主人公、同い年という設定だけにヘンに痛かったっす。
山登り好きな人の紀行文ではないから、間口が広い。角田さんは本格的な山装備に恐れおののき、当初のイメージと異なり、ラララともルルルとも歌えず、雪の積もる道をただ黙々といろんな人に導かれ、一日を終える。
本当に山や、その土地を愛する人は、初心者を排他的に扱うわけでなく、素直に自然に受け入れる。山人になってもいいかも。そう思いました。素敵な人がたくさんいて。 評価: 4厳粛な気持ちになれる トレッキングなのになんで厳粛なんだ!って言う人もいるかもしれないでも正直な感想で、心穏やかにもしてくれますそれは著者である角田さんが、登山経験なしでトレッキングも無知で個人的な理由2つのみでこのイタリア旅行に参加したこと同行したガイドのマリオさんが、日本で仏教を学んだ僧侶で
かつ、現役でロッククライミングもする物静かで穏やかな人だったのも大きい雪山をスタッフにひたすらついていく角田さんとにかく怖い気持ちで、ひたすら足を動かす事だけに集中する自然だけに囲まれた雪山で、マリオさんとの会話から何かを掴んでゆく角田さん山は何故登るのかマリオさんは何故仏教を選んだのか角田さんは何故書くのか
山を越える毎に、角田さんの内面も殺ぎ落とされ全ての本質が現れてきます静謐な雪山のように、読み始めると私も心の対話に参加してしまいました1つだけ残念だったのが、掲載されてた写真が白黒だったこと角田さんの文章から、カラーで見たいと思わずにいられないから
最近、ようやくこの本との出会いが始まりました。そして、読み始めてすぐ夢中になった。一つの文章ごとに余韻を引く不思議な表現を醸しだしていることを感じ取った。なんだろう。。。それは、初めて出会った感覚。。。さらっとしてるんだけど、なんにもないんだけれど、、何かを感じさせるもの、何かを求めるもの。。。心にそっとささやく歌声。。。何か甘く切なく。。。五感に染みわたるもの。。。扉のモノクロ写真。駅の待合室だろうか、雑踏の空間。いつまでも、余韻を引いてしまうワンシーン。読み続けるとつい見たくなる。この本すべてが「いつも旅のなか」。。。そして、いつ、どこにいても、何かをしていても、なんにもしないでも、旅のなかにたたずんでる著者と自分自身が交錯する。何かほっとするもの、安心するもの、線を結ぶもの、それらが空白の中にそっとささやいている。
ぜひ、みなさんも素晴らしい旅に出かけてみませんか。そして魅惑なMITTUワールドに浸ってみませんか。
残念ながら江國香織は2行目で『いつか記憶からこぼれ・・・・』の1編だとすぐに気づいたが、好きな作品なのでそれなりに味わえた。その他は・・快・不快で短絡的に行動する傾向にあるとは聞くけれどささいな理由で、あるいは理由もなく個人を攻撃する、あるいは無視する『いじめ』。一様に表面化してなくて、まわりにいる大人はちっとも気づかぬどころか、何もわかっておらず自分も同じ大人の1人としてどうなんだろうと考えさせられた。
タイトルがタイトルだけに身につまされる内容も多く、救われない気分にもなるけれど最後の『かかしの旅』では、主人公の前向きさにほんの少し希望が持ててほっと胸をなでおろし読了した。
中でも、この本にある幾つかの失敗談を読んで感じたことは、ユーモア・エッセイを得意とする方の文章に往々にしてある「些細な出来事でも殊更おかしく書こう」とする「力み」のようなものが全くないということ。角田さんの綴る失敗談はとても淡々としていて、でもそこはかとなくおかしいのです。
エッセイの所々に散りばめられた風景描写などは、やはり小説家の文章だなあ、と思わせるものがあります。 評価: 5たのしい♪ キヨシローをこよなく愛している。。これだけでもかなり共感できるのに、ちょっとあり得ない事件や勘違いで、角田さんののほほんとした人柄がよくわかる本です。自転車のお話、そういう事ってあるよね〜っというような話では決してないのに、かなり同情&笑えました。このお人柄に、私的には非常に癒されました。何かこの雰囲気は、スナフキンやハックルベリーに通じるものがあるな、と思います。
最後の章の“20代の時に使ったお金がその人の一部を作る”という言葉には納得。確かにその通り、お金をかける部分とケチる部分って人によって違うし、お金の使い方でその人そのものが見えてくる。そんなことから私は角田光代さんの金銭感覚に驚かされました。私では絶対考えられないようなお金の使い方をしている・・・。(逆に角田さんが私のお金の使い方を見たら驚愕するでしょうが)“これは妥当な値段、納得納得”“高っ!!”“もっと考えてから買わないと・・・”そんなことを心の中で思いながら、軽い気持ちで読めます。余所のお宅を覗き込んでいるようなドキドキ感が味わえました。 評価: 4ちょっと休みたいときに。 この人の本ははじめてよんだのですが、群ようこが好きな私にとっては、同じ匂いがしてよかったです。さらっとかかれている感じのエッセイで、何も考えずに疲れたときに電車の中でよむのにぴったりでした。作者の気になるあるものと値段が一つ一つの話のタイトルになっています。なるほどなるほど・・と気楽に読める本でした。
「直木賞作家さんだ!」と意気込んで読んだのですが、すいません、印象が薄いというか、読み終わった端からどんな話だったか忘れてしまったというか。(私の頭が悪いだけかもしれませんが…。)レビューを書こうにも。えーと、印象に残っているのは表紙がステキなことと挿画がステキなこと…。(酒井駒子さんです。)
始めて読んだ角田さんの作品だったので、とりあえずめげずに他も読んでみようと思います。 評価: 5見覚えのあるような断片たち 不思議に余韻が残る本でした。読後感は哀しいものが多いのに、ちっぽけな日常がいとおしくなる。登場人物が自分の分身のように思え、説明のつかない曖昧な想いを共有できる人がいるんだから、頑張ろうと思える。角田さんの描写力のなせる技です。あとがきにも書かれていたように、記憶も夢も過ぎ去ってしまえば区別がつかず、ごちゃまぜになってしまう。いつか私の記憶の中にこの本の登場人物が実在の人物のように紛れてしまうでしょう。特にリアルに感じられたのは、バーべキュー日和(夏でもなく、秋でもなく)と、完璧なキスですが、どれも鮮やかに映像が描けました。
それは、この大きいようで実はちっぽけな、何でもあるようで無いような「東京」という町の中に、小さい自分と自分の愛する誰かが確かに存在してるんだっていう小さい事実が、大切な事実であるように、胸に迫るのだ。 評価: 5たいくつ ぼんやりしているときに考えていそうな事を文章化したような印象を受ける本。日々の徒労感が感覚的によみがえってくる。
主人公は消費者金融や水商売、更にメル友と進んでゆきますなんでなんだろう、海外旅行で知り合う人って日本に帰国しても会いに自宅に来る人が多いんだろうしかも、お金入れずに宿泊していくんだよね私はこういう人達にうんざりした経験があるのでこの本はお腹一杯でした本当に海外放浪まではいかなくとも、長期旅行する人って無職多いよなあ
角田光代さんは、中学生の何も決定権のないはがゆさを書かせたら右に出る人はいないのではないだろうか。
島本理生さんは、書くたびに小説がうまくなっている。珍しく男性の視点から見た恋愛だったが、女性的な柔らかさをもって男の子の揺れる気持ちを描いていて、ほ〜・・・と少し暖かい気持ちになった。
栗田有起さんは、仕事を軸として、生活を描く得意のパターン。はちみつマッサージ・・・甘酸っぱくて切なくなります。
そして誰よりも特筆すべきは宮下奈都さん。初めて名前を聞いた方で、それほど期待もしていなかったが、読み始めたらグイグイ引き込まれた。しゅうちゃんとの距離感に、切ない気持ち・包まれる優しさをギュッと詰め込んでいて、劇的なことは何もないのに、読み手の心にしみこんできて泣かせてくれる。これまで本を書かれてこなかったことが一読者の視点から悔やまれるほどの才能。名前を覚えておいて損はないというか、いつか誰かに自慢できる時が来る気がする。
自分が演じてきた過去の自分を詳細に思い出して自ら惨めさ覚えるのだが、学生時代に体験したホームレス体験は強烈。不信感から生まれる夫や義姉に対してのやりとりも、言葉の選択が絶妙でまるでコントをみるかのように滑稽でおもしろい。
いつも居心地がわるくていろいろ試してみたけど、結局は現実の自分に帰結してしまうんだということを受け入れると気分が軽くなるんだなと感じさせる。ただ、そのことに気づかないでピンクのバスに乗ってしまうと、いつまでも自分探しの旅から抜け出せないような気がした。
『昨日はたくさん夢を見た』は、人のありかたを著者なりに上手く表現した傑作。いつも、たくさんの仲間に囲まれブームを次から次へとつくるがどこか居心地が悪くて自分という存在に不安と焦燥感の入り混じった気持ちでいっぱいな主人公とその恋人。恋人のほうは、臨死体験のようなものを経て個の存在の確認と時間を捨てて唐突にインドへ旅立ってしまう。
残された主人公は、何もできない自分に苛立ちさらに焦燥感が増す。恋人の残した言葉と手紙を反芻しながら自分と人との係わり合いを丹念に確認していくが、恋人がいた席にまったく知らない人が簡単に座ってしまう事に、人の存在のちっぽけさと人生の短さを痛感させられる。
わかりあえていたと思ってた人と、実は何もわかちあえてないんじゃないかと暗い海にほうりだされたような気分にさせられるが、きっちりと最後には主人公は「分かちあう」ことで、恋人の片鱗を見つけたような気がした。
ページ数も多くなく、短編作なのですんなり読み終えることができる。
角田光代の持つ独特な世界観から産みだされる物語には、沈鬱な内容で進んでいてもも最後の数行で「大丈夫だから安心して」とささやくように諭される気がして、癒されるのでふしぎである。 評価: 5包み隠さず 角田さんの本はどちらかというと、目を背けたくなるような、それでいて気になるようなことが書かれている。登場人物はどこかゆるいし、ずれちゃってることが多く、時に不快感を感じたりするのだけれど、平穏な日常を送る私にも共通点があるような気がして、読後、日々のもやもやが形になって「そうかぁ・・・」と、思ったりする。決してキレイなことが書いてあるばかりではないけれど、つい読みたくなるのが角田作品だ。(たぶん、ある人にとってはそれがとてもかったるいし、だから?となる。)
さて、「ピンク・バス」は妊娠して浮かれている主人公のもとに夫の姉がやってきて家に居ついてしまったことから物語が始まる。やっと自分が望むものを手に入れようとしているのに、風変わりな姉の行動に心を乱される主人公。訳のわからない姉とリンクして主人公の「何か」になろうとした過去が蘇ってくる。(レゲ郎のエピソードは強烈だ。)誰かとは違う私、その私とはいったい何なのだろう?結局自分自身が何なのかは自分で決めなければならないのか、そういった問いにまつわることが書いてあるように思う。
「昨日はたくさん夢を見た」は、読んでいてどこかせつない気分になる。人が死ぬこと、それから親しかった人が離れいき、通り過ぎる日々を生きることに関するエピソードが描かれている。一番得意な行事が葬式、という主人公が、恋人であるイタガキ(彼は後に主人公を置いて遠く、長い旅に出てしまう)、精神を患っている香子、友人のマリコ、クロ、原田君などと過ごす日々。旅先から主人公に送られてきた手紙の中の、ガラス瓶のエピソードが特に切ない。
だから、本能的に自分の好きな人が、本能的に自分を好きであるというのはかなり奇跡に近いのではないかと思ってしまう。
一方通行の形は本当に人それぞれで、外から見ると、たいへん空しげで、かわいらしい。 評価: 5ずりずりっと 男のペースに合わせて、仕事まで辞めざるをえなくなるところ、超リアルです。ぜんぜん愛されてもいない相手を一方的に好きになる苦悩、途中、ゼーゼーいいながら読みました。愛がなんだというより、愛ってなんなんでしょうなあ。
冒頭の「タクシーをぶっ飛ばす日まで」は、突然恋人に会いたくなる瞬間、タクシーをぶっ飛ばしてでも会いたい、という恋心について語っています。作者の憧れをこめて、それを好意的に書いていますが、ご本人はしたこともないし、できそうもないそうです。非日常の行為を描きながら、日常的な範囲で納まり、そして最後は、作者特有の肩の力が抜けた柔らかさで占めくくられています。このあたりが角田流なのでしょうね。
「贈り物」も良かったですね。失恋した瞬間には、何の慰めの言葉も役に立ちませんが、作者が描く運転手さんのような優しさこそ、確かに最高のクリスマスプレゼントかもしれませんねえ。ラストの三行が作者の才能を感じさせました。
「おとなりさんの時間について」で描かれている失恋の痛手からの回復のお話しもうなずけました。確かに、傷を癒すのには時間が最良の薬ですね。冷静になれば、また経験をつめばそれは一定の理解が得られますが、当事者にとってそれどころではないのも良くわかります。若さの特権は、時間が沢山あることだといえるかも知れませんが。
全編通じて、作者の若かりし頃(現在も若いが)の感情のきらめきがいたる所で感じられましたし、それは才能の輝きを予兆させるものでもありました。ストレートな感情表現って若さの特権なのかも知れませんね。 評価: 5著者に共感。共に元気が出ます。 帯にも書いてある、タクシーをぶっ飛ばして恋人の所へ。。。好きになると、他のものをほっぽり出しても相手に会いに行きたい。明日の忙しい予定なんか、「会いたい」って気持ちひとつで「まぁいいや」に変えられる。そういう、自分でも半ばあきれ気味なのに抑えられない気持ちを、ストレートに肯定してくれるお話がいっぱいです。
恋をしていて、悩んじゃったりしている時には元気を。恋をしていないなら、恋をしようかな、なんて思わせてくれる前向きな本ですよ。
これが「過去のない男」カウリスマキ監督の映画に刺激された感想文って感じることはありません 評価: 4ならば私の感想文 旅人に優しくしたいと思った。ただの思いつきである。
知っている人が一人もいない、それどころか言葉さえ分からないところで一人、そのうえ記憶まで失念している。しばらくボーッとしてその場に座り込む。かくて空を見上げる。そこにはどこもおんなじの青い空があり、白い雲がある。広場では子供たちがボールを蹴り、アイス片手に話に興じる若い女性たちが笑っている。やっとで歩きだす。
何もかも忘れて知らない町へ一人、旅とは元来そういうものなのかもしれない。旅と聞くと弱気の虫が顔を出す私だが、そういうのをいっさいがっさい脱ぎ捨てて行ってしまいたいと、ちょっと真剣に思うのである。願わくば旅人に優しい町へ。 評価: 4透きとおった空気感。 角田光代さんと100%ORANGE好きにはたまらない1冊。でもちょっと絵に元気がないような気もしないでもなかったですが…。それにしても、価格と本とのバランスはばっちりじゃないかと。そしてなによりすばらしいのは、角田さんの文章です。漢字とひらがなの使い分けが絶妙なバランスで、文章にさわやかな雰囲気をかもしだしています。内容については、小さな物語といったところでしょうか。ちょっと現実ばなれした不思議感があります。アキ・カウリスマキの「過去のない男」の感想文だということですが、わたしはその映画を見たことがないのでぜひ見てみたくなりました。文字のフォントもやわらかく、読みやすかったです。
たいていの本はどんなにつまらなくても礼儀上100ページまではつきあうのだが、これはダメだった。 評価: 5文学を楽しく味わえる一冊 最初に読後の感想を述べると「おもしろい」、実におもしろかった。著者が一貫して書き続ける、所在無き人の漂流記がここにきて完成を見た、といっても言い過ぎではなくらいにおもしろい。台詞のひとつひとつや滑稽な行動、どれをとっても洗練された現代的文学作品であり、魅力的だ。
自分の部屋(必ずアパート)を飛び出して、路地で寝泊りしたり、人の家に転がり込んだりする彼女の作品を、勝手にわたしは「ダンボールハウス文学」と呼んでいる。その呼び方は、ピースがピタリと当てはまる場所が1箇所しかないパズルと同じように、自分のあるべき場所を求めてさすらう主人公の有様に敬愛を込めているつもりなのだが。主人公だけでなくわたしたちも、そんな場所はないのかもしれないとどこかで思いつつ、探し続ける一人の漂流者かもしれない。そして、それを忙しさに任せて、一時でも忘れるように努力し、考えるのを故意に避けているのか。彼女の作品に共感が持てるのは、そこにあると思える。 評価: 3日常生活に潜むプチ・ホラー 高校時代の同級生で「はじめて一緒に眠ったあかの他人」の吉本が、木造アパート・菊葉荘にぞっこん惚れ込む。住人を追い出し吉本を引っ越しさせるため、ニセ学生になりすました「わたし」は5号室に住む二流私大生の蓼科に近づく。胡散臭くていかがわしい住人たち。祭壇とともに暮らす1号室のP、姿の見えない2号室の住人、「ふじこちゃん」に恋する3号室の小松、女の出入りがたえない4号室の中年男、フリルまみれの服を着た6号室の四十女。吉本と「わたし」の関係だって奇妙だし、蓼科をとりまく学生たちもどこかズレている。そもそも「わたし」の言動にしてからが歪であやしげ。「だれがいて、だれがいないのかまったくわからない。…区分けされた小さな空間で、それぞれの奇妙な生活をくりかえしているのかもしれない。わたしたちが自分の部屋に追い出されて、こうして影みたいにうろついているように。」──セックスを性交と即物的に表現する「わたし」の希薄なリアリティ感覚が、しだいに日常生活に潜むプチ・ホラーをあぶりだしていく。不思議な味わいのある作品。
家族といっても、お互いを完全に理解しあえるわけなく、家族といっても、お互いを完全に所有しているわけではない。それぞれがそれぞれの価値観でこの核家族を自分の人生の中で位置付けている。それぞれが父親、母親、子供というぼんやりとした役割を演じ、読者はそれが幻想であることを意識させられます。
人はそれぞれ孤独で、孤独ながらも人と関係を持ち生きていく。分かり合えているなんて本当は幻想で、楽しく会話をしていても実はバッチリすれ違っていたりする。そんな孤独の可笑しさを楽しみました。
このころから比べると、たしかに筆の力は上がったんだろうな、とは思いますが。
個人的には、中途半端な人間が集まって疑似家族をする話(マンガでもドラマでもよくある)が嫌いなので、この小説も、またか、という感じでした。
併録されている一人暮らしの女性が親にウソの手紙を書く話の方が切実感がありますが、これも、読んで不快になるようなものなので、わざわざ読むことはないのでは。
もしあなたがどこかでこの本を見かけたら、どうか手にとって、まずは『序 今、何してる?―まったきふつうのこと』だけにでも目を通してみてください。10ページもありませんから、きっとちょっと軽くなりますから、うれしくなりますから。
角田光代さんの「若い頃のようにはちゃめちゃに暮らす」という郷愁、酒井順子さんの「台所の蛍光灯がつくようにする」という日常の些細なことをきちんとやりたい気持ち、室井佑月さんの「大嫌いな女に呪いをかける」という気持ちも、わかる、わかる、と思う。
それぞれの人たちの思いを読んで、どこに共感するかで自分の立ち位置ややりたいことが透けて見えるような本でした。 評価: 4読書中に幸福感。読みやすい構成。 実際、本書を手にとって読んでいる間非常に幸福な時間を持つことができた。タイトルにあるように非常に切実な質問に、回答者が答えるという構成なのであるが、それほど、暗い感じではない。というか、むしろ、明るくポジティブな内容なのである。それぞれの回答者はそれぞれの人生を抱えていて、それを真摯に見つめ回答をしている。それが、2ヶ月後の死という追い詰められた状況で、一斉に輝き出すかのようだ。回答者がすべて女性ということで、やはり、「愛」や「子供」に関する回答が多い。男性の私としては、赤裸々な「愛」の告白に多少赤面する所もあったが、女性の(一風変わった人たちが多いにしろ)考えの自由さとおおらかさを知ることができたと思う。それぞれの回答者にはそれぞれの人生があり、優劣なんてつけられない。ただ、私の心にとても響いたものとして、酒井順子さんの「サマルカンドへ行く」というものがある。テレビで一瞬見た衝撃的な美しさに打たれただけのその場所に行く。なんてすばらしいことなんだろうと思った。 評価: 4余命2ヶ月と宣告されたら、何をします? 10名の著名な方々が、個性溢れる回答をされてます。参考になるな〜 って回答もあれば、そんな事、やらかしちゃうの? って回答もありまして。
さて、自分は何をするかな?
・・そしたら10個では納まりませんでした。(欲張り?)
『人様の、存命中にやっておきたい事を述べてる物を読んでどうする?』
って思われる方もいるでしょう。
人は人、自分は自分ですもの。当然です。
んが。もう一度、自分の本心、本音に気づかせてくれる『きっかけ』にはなると思います。そういう意味で、この本はお薦めです。秋の夜長に、いかがでしょう?
ただ不満もある。乾いた文章、空虚感。個人的には嫌いじゃないし、どちらかというと積極的に好きだ。けれど、そうした表現は今や無数にあり、そこに大きな差異は見出しにくい。もちろん、個別の作家をきちんと読み込めば、求めるテーマも、文体も大きく違うのだろうし、色々と新しい発見もあるだろう。だが、それを積極的に探していこうという気にはなかなかなれない。
良かったのは、嫌悪感がうまく描かれているところ。「真昼の花」で、主人公が日本企業の前で物乞いし、声をかけられた男性の家に誘われて行ったとき、いくら男と寝ても、貧乏旅行で金がつきても、どこか自分に同情し言い訳し、その自分とやらの安全性を担保しようとしている自身に急に嫌悪感を抱き、男を蹴りその部屋から飛び出す。「地上八階の海」では、付き合っていた男が、突然オレンジジュースをくれよと言い放ち、主人公の女性は戸惑う。この男は、冷蔵庫には当然オレンジジュースがあるものだと確信している。その女性は、そこで前提とされる強固な家庭像のようなものを見て、戸惑い、嫌悪を覚える。こうした描写には、どこかに安住することを願う精神性を生理的に嫌っている作者の志向が滲み出ていて魅かれるものがある。自己否定にどこか甘美なものを見てしまうへたなロマンチストより、こっちのほうがずっといいよな、と思う。
角田さんと、呑みたくなること間違いなし!
あまりにもささいな事だから、他人に話すとのろけに聞こえかねない事実二人が安定して平和だからこそ、ありのままの相手が見えるのだからのろけとも言えるかもしれないでも、当人達には苦痛とも言える悩みなのであるこの本を読むと、他人事と思えないカップルに頷き、共感する男女が多々ありそう角田光代さん、心の微妙な動き旨く描いてます
30代子なし夫婦の心理描写は、「ああリアルだ」と思わせます。30代でも夫婦でもないんですけどね、私は。
話的にはハッピーでもないのですが、アンハッピーでもない。ビミョーっちゃビミョーです。でも、ゆるいんだかきついんだか、きっちりと判別できないあたりが、そそられます。なぜなら、それが日常を生きるってことだ思うので。 評価: 3在るべき場所はどこだろう? なんだか、とてもリアルな世界と、地に足のつかないふわふわとした世界が渾然一体となった小説。 子供こそまだいないが、主人公の房子と宗二、30代の夫婦は仕事もある、家もある、親もいる、平均的な夫婦である。ところがこの夫婦、拠り所がないというか読んでいて頼りない。お互いの信頼も生活の密度も、人が居てそこで泣いたり笑ったりしているという“温度”がどうにも伝わってこない。 それでいて、房子の実家の父母の言葉、一挙手一投足はさもありなんというほどに、とてもリアルなのである。 宗二の母に至っては現役ばりばりの「人生」に前向きな人物像だ。 自分たちなりの解釈なしに結婚して、行き場のない思いにとまどう30代の夫婦と、60代の、世間並みかそのちょっと上の生活を手にすることを目指して、黙々と営んできた生活を疑うこともない夫婦の対比が、とてもおもしろい。
宗二が会社の近くに自分だけの安アパートを借りて、一人安らぐ居場所を確保するのは、夫婦間の愛とか信頼感が希薄で、家庭というものに自分が属しているという観念がないからだ。 房子にしても、宗二の母の前では「嫁」という役割をしっかりこなせるのに、その役を降りている時はふらふら出歩き、自分の在るべき場所を探したりする。 家族、親族の中の役割はすごくうっとうしいけれど、ある意味、好むと好まざるとに関わらず、自分というものをしっかり繋ぎ止めるロープのようなものなんだなあと、再認識させられた。 「庭の桜」は家族のシンボル。幸せの証。……これが親世代。「隣の犬」は飼うことの煩雑さを省いたお手軽な、気分だけの借り物。これが房子たち。 結婚という問題の、“答え”に正解はないのかもしれない。相手にとまどい自分にとまどう房子と宗二。ラストシーンの房子の心中は、どうだったのか?もの凄くあれこれ考えてしまい、なかなか頁を閉じられなかった。 評価: 2微妙 微妙です。ありがちとなさそうと共感できると仮託できないと微妙なあわいを描きます。
結婚や家庭のリアルを描こうとした筆者の試みは半ば成功して,半ば気持ち悪いキメラを生み出したような感じがしました。
読み終わって,ため息ひとつです。
旅で知り合うような人たちが集ったゲストハウスではやっぱり旅っぽくなってくる。長期滞在者を抱えるドミトリーっぽく。でもそれはやはり生まれ育った日本、働くことや、友人との関係、恋人との関係といった現実的な問題が紛れ込んでいて、主人公の軸はその間を行ったり来たり。
彼は、自分といわば同類である同居人たちを見て客観的に自分を見つけるようになります。「本物でないもう一人の自分が何とかその場をやりこなす」という件は納得。共感。本物の自分が出てきたとき、それがうまくいかないと本当に傷つくから。でも本物の自分が陰を潜めているときはやはり物足りない、偽っている気分が襲ってくる。
まあともかく読ませ上手ですから、一度手にとって見てください。何かを感じる作品です。 評価: 4この目でちゃんと確かめたい ここにさえ居なければ、この倦怠・退屈・焦燥も消えうるだろう、数週間数ヶ月数年後も今と何ら変わらない暮らしを送っている自分が見えるこの生活から抜け出せるだろうと考える。
ある場所からある場所へ移るまでの間、ある程度まとまった期間滞在する宿、ゲストハウス。あくまでも中継地点であるその場所で人々はそれぞれの暮らしを送り、顔を合わせてはちょっとした話をして笑い転げたり立腹したりしながらペースを組み立てていく。やがてその緩慢な日々は倦んだ空気を生み出し、ずっとこうしていたいとおもう一方その100倍くらいの強さで嫌気がさし、また何かを求めて当てもなく旅に出る。
まるで自分の生活の縮図である。今自分のいるこの場所は自分のいるべき場所への中継地点に過ぎないのだという意識、あるいは希望的観測に否応なく気づかされた。もちろん今の生活がいつまでも続くということはないだろうが、中にいる内はいつも漠然と不安で、それでいてやり過ごせる事柄の範疇を出ないので、ふつうの暮らしを装っていられるというだけなのだ。 旅とは自己の発見であるとの教科書の一節に、はいはい、あなたは机の上で難しいこと考えててください(筋違い)と、以前はとりあいもしなかった。そして今、ここではない場所にいる自分を想像してみると、あのせりふをなんだかうまく鼻で笑えそうにない