小川洋子さんの本特集

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小川洋子さんの本を紹介しています

当サイトについて

本リスト
1: やさしい訴え(文庫)

2: やさしい訴え(単行本)

3: はつ恋(単行本)

4: まぶた(文庫)

5: まぶた(単行本)

6: おとぎ話の忘れ物(単行本)

7: おいしい話―料理小説傑作選(文庫)

8: きもの (1953年)(−)

9: アンネ・フランクの記憶(文庫)

10: アンネ・フランクの記憶(単行本)

11: アンジェリーナ―佐野元春と10の短編(文庫)

12: アンジェリーナ―佐野元春と10の短編(単行本)

13: ギリシア(単行本)

14: ファッション・カラー・コーディネイト―あなたのセンスアップをはかる配色テクニック(単行本)

15: ブラフマンの埋葬(単行本)

16: シュガータイム(文庫)

17: シュガータイム(単行本)

18: ホテル・アイリス(文庫)

19: ホテル・アイリス(単行本)

20: ポール・オースターが朗読するナショナル・ストーリー・プロジェクト Vol.2  動物/家族/物 篇(単行本)

21: ミーナの行進(単行本)

22: ロンドン歴史地図(大型本)

23: 寡黙な死骸 みだらな弔い(文庫)

24: 寡黙な死骸 みだらな弔い(単行本)

25: 海(単行本)

26: 芥川賞全集〈第15巻〉(単行本)

27: 基礎にたった調理学実習(−)

28: 街の物語(単行本)

29: 完璧な病室(文庫)

30: 完璧な病室(単行本)

31: 完璧な病室(文庫)

32: 貴婦人Aの蘇生(文庫)

33: 貴婦人Aの蘇生(単行本)

34: 偶然の祝福(文庫)

35: 偶然の祝福(単行本)

36: 犬のしっぽを撫でながら(単行本)

37: 今からわかる更年期―前向きに楽しく乗り切る幸年期 こころとからだの対処法(単行本)

38: 刺繍する少女(文庫)

39: 刺繍する少女(単行本)

40: 惜別―句集(−)

41: 深き心の底より(文庫)

42: 深き心の底より(単行本)

43: 先生、英語やろうよ!(CD付)(単行本(ソフトカバー)

44: 世にも美しい数学入門(新書)

45: 生活と健康―健康で快適な生活環境を求めて(単行本)

46: 沈黙博物館(文庫)

47: 沈黙博物館(単行本)

48: 凍りついた香り(文庫)

49: 凍りついた香り(単行本)

50: 妊娠カレンダー(文庫)

51: 妊娠カレンダー(単行本)

52: 博士の愛した数式(文庫)

53: 博士の愛した数式(単行本)

54: 博士の愛した数式(コミック)

55: 博士の愛した数式 (1)(単行本)

56: 博士の愛した数式 (2)(単行本)

57: 博士の愛した数式 (3)(単行本)

58: 博士の愛した数式―ラジオドラマCD(単行本)

59: 博士がくれた贈り物(単行本)

60: 文学2004(単行本)

61: 薬指の標本(文庫)

62: 薬指の標本(単行本)

63: 密やかな結晶(文庫)

64: 密やかな結晶(単行本)

65: 冷めない紅茶(単行本)

66: 冷めない紅茶(文庫)

67: 妖精が舞い下りる夜(文庫)

68: 妖精が舞い下りる夜(単行本)

69: 余白の愛(文庫)

70: 余白の愛(単行本)

71: 余白の愛(文庫)

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年末の風物詩、ベートーヴェンの第9のCD特集

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指揮者フルトヴェングラーのCD紹介

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Walter's CD
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カラヤンのCD紹介

クレンペラーは特別だった
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カール・ベーム。魔法のバトン
カール・ベームのCD紹介

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ロリン・マゼールのCD紹介

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巨匠チェリビダッケのCD紹介

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ヴァイオリニスト諏訪内晶子さんのCD紹介

五嶋みどりさんのCD
ヴァイオリニスト五嶋みどりさんのCD紹介

曽根麻矢子さんのCD
曽根麻矢子さんのCD紹介

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ファジル・サイのCD紹介

クラウス・テンシュテットのCD
クラウス・テンシュテット

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五木寛之さんの本大特集
好きな作家さんの本を集中的に紹介しています。ごらんください

小川洋子さんの本大特集
好きな作家さんの本を集中的に紹介しています。ごらんください

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ますます好調!角田光代さんの本を集中的に紹介しています

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斎藤美奈子さんの本を紹介しています。

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脳と言えば、川島 隆太さんの本の紹介

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株主優待の本

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英会話入門で大変おせわになりました

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iMacも元気です。高性能化が激しいです。

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質実剛健ノート、私は古くからのファンです

NEC LaVie
初心者にもやさしいと言われて人気のノートパソコンです。

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メーカー製にして水冷。パワーと静けさにびっくりしました。

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ビジネス用途として、使いやすく安価です

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初心者にも人気が高いノートパソコンです。

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メーカー製デスクトップマシンの定番

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新しい暮らしを提案する【エディオンダイレクト】

魅力的で豊富な商品を紹介
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通信販売でワインやお酒のことなら『ワイナリー和泉屋』
業界老舗といわれるワイン通販『ワイナリー和泉屋』で気軽にワインを購入できます

オリジナル焼酎を多数取り揃えた酒蔵.com
オリジナル焼酎をはじめ厳選したお酒を紹介しています。今後、焼酎だけでなくビールやワイン、日本酒などバラエティー豊かに取り揃えて行きます

パイオニアオンラインの紹介
AV(AUDIO&VISUAL)空間にも自分だけのスタイルがあります。生き方と調和する感動空間をご提供したい。そんなこだわりをもった商品をご紹介しています

SOHO家具オンラインショップ紹介してます
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最短翌日配送です。家具を欲しい時に、すぐご購入いただけます。
代引手数料無料。配送業者との代金引換でお支払いの場合、手数料は一切かかりません。
家具は基本的に組み立て方式です。使う場所まで運んでから組み立てられるため、搬入が容易です。
専門業者による組み立てサービスもインターネットでお申込みいただけます。

AVONオンラインショップ
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HABAオンラインショップ
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QVCジャパン
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ぴったりのコスメが買える!
“あなたにぴったりの商品が見つかる!買いやすい!”をテーマに、@cosmeのクチコミで人気のあるコスメを中心として、スキンケア、ボディケア、ヘアケア、そして美容家電やサプリメントまで、美容に関する商品を数多く取り揃えています。

肌本来の力をひきだすコスメ『セレヴィーナ
『ラボ=研究所発信』により最新の科学・成分を取り入れた研究開発を行い、トラブルにアプローチし、『ソリューション=解決』へと導く、日仏共同開発のセレヴィーナ

大丸コスメ通販マルコレ
厳選されたコスメのセレクトショップ、大丸の化粧品通販サイト「マルコレ」の商品を掲載しています

『ゆうひや』食堂
館林市のミニレストランの紹介

ジューシーズ
ジュウシマツのホームページ

ショップ.学研
学研の書籍・雑誌定期購読・教材など、乳児から大人まで豊富な商品が満載です

小川洋子さんの本特集
トップページは、気まぐれなおすすめ
やさしい訴え やさしい訴え
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文庫

発売:
文藝春秋

価格:
¥ 550

amazonでのユーズド価格:
¥ 90

著者・編者:
小川 洋子

アマゾンでの評価平均値:
4.0

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 4
やさしく、せつなく、残酷に
 小川洋子さんの作品の中ではめずらしく、恋する苦しみが残酷なほどていねいに描かれています。恋の苦しみのただ中にある人が読めば、きっと切なくなるでしょう。しかも、生々しく主人公の感情が語られながらも、葉の落ちたポプラの木のように、物語全体に不思議な透明感が漂っているのがこの作品のすごいところです。もし、私が小説を書けたら、このような小説を書くことによって心の純度を高めていきたいと思ってしまう物語です。
 表題の「やさしい訴え」は、ラモーのごく短いチェンバロ曲です。さりげない旋律の中に時折出てくるほの温かい和声は、「あるものに心ふるわす瞬間」を表現しているような気がします。主人公が恋に落ちる瞬間、新田氏が薫さんに心開いている瞬間、そして主人公が永遠の別れのひとときを心に刻む瞬間。
 ラストが極めて印象的です。弾かれなかった「やさしい訴え」は、「完全に終わってしまった彼らとの時間」という思いと、「自らの心の震えが自らを傷つけることはなくなった」という思い、いろいろな形状しがたい思いがないまぜになって、圧倒的な完結感がありました。自分の語彙の少なさが恥ずかしいです。
評価: 4
「やさしい訴え」を聴きたい
ピアニストを目指したが夢破れ,今はチェンバロの製作職人となった男。恋人が自分の知らない愛人宅のお風呂で愛人に刺殺された過去を持ち,チェンバロ職人になろうと弟子入りしている独身女性。夫に愛人がいて何年も前から家庭が崩壊し,一人で山奥の別荘に逃避してきた人妻。
その3人が互いに相手を必要とし,ひとつの輪となって織りなす関係は奇妙なほど自然にとけ込み,それぞれの心の傷をいやしながら静かに時を流していた。しかし,誰かが誰かを独占したいと思い始めた時から,やがてその関係は壊れ始める。至極当然の話である。
ただ,3人で過ごした山の中の霧に包まれたような時間が,チェンバロの旋律に乗って,遠い幻のように思い描かれる。
何とも言えない不思議な感覚である。「やさしい訴え」をぜひ聴いてみたくなった。
評価: 5
推薦BGM
「博士の愛した数式」を読んで贔屓になりました。

「やさしい訴え」は未だ読んでいないのですが、
タイトルになっているラモーの曲に、ぜひお薦め
の一枚があるので、しゃしゃりでました。

曲はジャン・フィリップ・ラモーのクラヴサン組曲中、
第3組曲、第1曲(Les Tendres Plaintes)で、
「やさしい訴え」とか「やさしい嘆き」と訳され、
単独で演奏されることも多い名曲です。

その数ある名演の中から、ぜひお薦めしたいと
思わせる一枚が武久源造/チェンバロによるアリア集
というアルバムです。
このアルバムには3曲目に「恋のなげき」として
収録されております。

本の方はこの演奏を聴きながら…これからです。


やさしい訴え やさしい訴え
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単行本

発売:
文藝春秋

amazonでのユーズド価格:
¥ 297

著者・編者:
小川 洋子

アマゾンでの評価平均値:
3.5

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 4
2冊目の小川さん
「博士の愛した数式」に続いて小川さんの作品を読みました。
チェンバロの音や素材の描写、カリグラフィーのこと、別荘での季節の移り変わり、人物の心の動きなどが繊細に表現されています。なかでも、湖にボートを浮かべるシーンは深く静かな水の色が目に見えるようで好きです。

小川さんの作品には様々な職業の人が出てきますが、その仕事について丁寧に研究されている、ということがうかがえます。このチェンバロ製作者やカリグラフィーという職業にも、読むという体験によってじかに触れたような感覚が生まれます。それは小川さんのそれぞれの職業に対する敬意や愛情からではないかと思います。
評価: 3
小池真理子さん風
冷たい夫との生活に疲れ、山奥のペンションにやってきた女性が、
チェンバロを作っている男と、その助手の女性に出会います。

で、色々とあって、三角関係っぽくなるのですが、
小川洋子さんの他の作品に比べると、不思議色が控えめで、
恋愛色が強いので、一見、小池真理子さんっぽい印象を受けます。
とは言っても、細かな描写なんかは、それなりに、

小川洋子らしさも感じられ、印象的なシーンもあるのですけど。。。

う〜ん、私が男だからかもしれませんが、
ストーリー展開が、やや強引で、
どうして、主人公が男を好きになったのか、
どうして、男が彼女にそういう態度をとったのか、
今ひとつ納得し切れなかったので、私的には、今ひとつでした。


はつ恋 はつ恋
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単行本

発売:
角川書店

概要:
夏のはじめのある日、ブラフマンが僕の元にやってきた。朝日はまだ弱々しく、オリーブ林の向こうの空には沈みきらない月が残っているような時刻で、僕以外に目を覚ました者は誰もいなかった…。心の奥に届く忘れられない物語。

価格:
¥ 1,995

amazonでのユーズド価格:
¥ 700

著者・編者:
ツルゲーネフ
小川 洋子
中村 幸子

アマゾンでの評価平均値:
5.0

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 5
透明感のある美に隠された狂気
素晴らしい!
小川洋子のクールでエッジがきいた文章と、中村幸子のある意味彼岸的な絵は、
「透明感のある美に隠された狂気」という形容がぴったりの美しい絵本。
また、全ページを通して「蝶」が登場しているが、あれは何を意味するのか?
読めば読むほど、見れば見るほど、この絵本の奥深さがわかってくる。
緒川たまきによる推薦文

「この世の中で恋だけが、哀しみや痛みさえも宝物に変えられる。」
は、まさにこの絵本を象徴する名コピー。
是非、大人の男に薦めたい一冊。


まぶた まぶた
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文庫

発売:
新潮社

価格:
¥ 420

amazonでのユーズド価格:
¥ 1

著者・編者:
小川 洋子

アマゾンでの評価平均値:
4.0

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 5
これぞ小川洋子!
「博士の愛した数式」からの小川洋子ファンにとっては「なんなんだこれは!?」って思わず眉をしかめてしまう作品なのかもしれませんが、わたしもそうですが「妊娠カレンダー」からのファンにとっては、「これぞ小川洋子!」と快哉を叫びたくなる残酷でかなしく、あやしく官能的な、美しい話の数々です。これをオムニバス映画にしたらどんなにか素敵だろう…と想像してみましたが、「博士の愛した〜」と違ってこういう話はあまり一般受けしないのかもしれません。
評価: 3
まぶたの中の刹那
タイトルのまぶた。
その一瞬一瞬が刹那的物語りを背負っていて、
この短編集のタイトルとしても相応しいと思いました。
全部の内容が好きだったわけでもなく
未完成的な印象を受ける作品もいくつか。
けれど、画家がデッサンをするように、
下絵を書くように、小川洋子の世界がちりばめられている。
小川洋子ファンにとっては物足りないものさえ感じるかも知れないが
これを読んでいてアァ良かったと思える作品に出会えると言うのが
素敵な一冊かも知れない。
そんな、素描的な一冊。なので星は三つにしました。
評価: 3
まぶたの持つ不思議さ
見る、見ない。睡眠と覚醒。光と闇。生と死。そこにはまぶたが深く関わっている。
目を閉じるだけで、自分が別の世界に引き込まれてしまったような感覚を味わう。
まぶたは薄い皮なのに、時には人の心を左右するほどの力を持っている。
作者の描く世界は独特だ。時には摩訶不思議で、時にはちょっぴり怖く、
そして時には涙が出るほど切ない。この作品を読み終えてまぶたを閉じた時、
その時に作者の思いが見えてくるような気がする。



まぶた まぶた
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単行本

発売:
新潮社

価格:
¥ 1,575

amazonでのユーズド価格:
¥ 253

著者・編者:
小川 洋子

アマゾンでの評価平均値:
3.0

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 3
Metaphorically Speaking...
著者が1993年〜2000年にかけて発表した8つの短編を集めたアンソロジ−です。(著者自身が別書収録のエッセーの中で認めている通り)この著者は余り一般的ではない直喩・隠喩を多用することで作品に一種独特な雰囲気を与えている人なのですが、今回のアンソロジーは他の作品ほどは比喩を多用していないので平生の異様な雰囲気は薄くなっているようです。また8つの話は一応それぞれが独立したストーリーになっていますが、例えば第1話『飛行機で眠るのは難しい』(1996年作)に登場する「僕」と第8話の『リンデンバウム通りの双子』(2000年作)の主役の「僕」が非常に似ている(見方によっては同一人物?)など各ストーリーを結びつけるマニアックな連合も見受けられます。


おとぎ話の忘れ物 おとぎ話の忘れ物
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単行本

発売:
ホーム社

価格:
¥ 1,785

amazonでのユーズド価格:
¥ 1,200

著者・編者:
小川 洋子
樋上 公実子

アマゾンでの評価平均値:
4.0

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 1
読む価値ありません

素敵なイラストに釣られて、図書館で借りました。(買わなくて良かった。)
絵はいいんですが、話の方は まったく読む価値ありません。 私のように
大人向けの洒落たおとぎ話を期待している人は、多分 がっかりするでしょう。 
私は、 “。。。足の爪をはがされる。”という表現を読んで嫌になりました。 
全体がそんな感じです。 気持ちよく、本を読みたい人にはお薦め出来ません。
評価: 5
不思議な世界
清純な少女のようでありながら妖艶な女の子。
その絵からつむぎだされた小川さんの作品。
とても綺麗に作られている本で、不思議な感覚になってきます。
内容は全く違いますが、子供の頃、ネバーエンディングストーリーの本で初めて
感じた本の中に、入り込んでいる感覚を思い出しました。(熱中すると言う意味ではなくて)
スワンキャンディーを舐めながら、読んでみたくなる素敵な本でした。

評価: 5
現代の、大人の「おとぎ話」
まさに、「おとぎ話」です。それも、現代の、大人の「おとぎ話」です。

この本の魅力は、小川洋子の文章と樋上公実子の絵のコラボレーションの素晴らしさでしょう。装丁から、本を1ページめくっただけで、その魅力に虜になってしまいました。
樋上公実子独特の、妖艶な雰囲気のする素晴らしい絵が、小川洋子のそれとない文章の中に秘められた残酷さのようなものとぴたっとフィットしています。

いくつかのおとぎ話をベースに書かれた物語は、どの一つをとっても魅力的であると同時に、胸にぐさっとくるものを持っています。現代が必要としている「おとぎ話」とは、こんな物語なのでしょう。
個人的には、「人魚宝石職人の一生」が一番胸に来ました。
出来ればこの続編を二人のコラボレーションで作って欲しいな、という気がしました。


アンネ・フランクの記憶 アンネ・フランクの記憶
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文庫

発売:
角川書店

価格:
¥ 560

amazonでのユーズド価格:
¥ 193

著者・編者:
小川 洋子

アマゾンでの評価平均値:
5.0

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 5

アンネの日記が実際に書かれたものだと知っていても、どこかで本の中の出来事としか思っていなかった。それが今回この本を読んで、アンネを実際に知る人や彼女が住んでいた場所などを小川さんが巡って行くのを読み、徐々にアンネは実在していたんだという当たり前の事を実感した。アンネが生きていれば今年(2003年)の6月に74歳になる。


アンジェリーナ―佐野元春と10の短編 アンジェリーナ―佐野元春と10の短編
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文庫

発売:
角川書店

amazonでのユーズド価格:
¥ 408

著者・編者:
小川 洋子

ブラフマンの埋葬 ブラフマンの埋葬
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単行本

発売:
講談社

概要:
夏のはじめのある日、ブラフマンが僕の元にやってきた。朝日はまだ弱々しく、オリーブ林の向こうの空には沈みきらない月が残っているような時刻で、僕以外に目を覚ました者は誰もいなかった…。心の奥に届く忘れられない物語。

価格:
¥ 1,365

amazonでのユーズド価格:
¥ 208

著者・編者:
小川 洋子

アマゾンでの評価平均値:
4.0

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 5
宝石のような一冊
どのページを開いても、描写が素晴らしく美しい!
小川洋子独特の透明感があり、キラキラと光る郊外の風景が鮮やかに広がります。
謎の小動物ブラフマンのしぐさ、表情が細かくイキイキと描写されています。
主人公の純粋な愛おしい気持ちが感じられて、深く心に染みます。

同時に、そこかしこに死の香りが漂います。
しかしそれは忌み嫌うべき死ではなく、気が付けば隣にあるような、静かな死です。
そこが、ただのメルヘンでなく、この作品が文学作品に仕上がってる所以だと思います。
ブラフマンの死も、静かに淡々と描かれています。
(しかし、なぜこんなに悲しいのでしょうか。悲しいとは一言も書かれてないのに。)

ゆっくりと少しづつ味わって楽しむデザートのように、じっくりと読める作品です。
古本屋に売る事無くずっと手元に置いて何度も読み返したい一冊です。
評価: 4
さわやかな、そして苦い夏の思い出
ブラフマンとは最初犬だと思って読み進みました。すると水かきがついているという表現があり、「犬に水かきはあったけ?」と思います。さらにやたらと長い尻尾があることがわかります。この時点で私はもしかしてリスかもしれない、と思います。半ばまでくると、誰もこの動物の種類について言及しないことがわかり、「なんだ意図的に隠しているのか、最後には明かされるのだろうか」とそれが楽しみになりますが、結局は最後まで明かされずじまい。森の動物で人懐こく毛がふさふさしていて水泳が得意な動物、、うーむ、あまりいなさそうなので、架空の動物なのかもしれません。舞台もオリーブ畑がひろがっており、古代墓場が近くにあり、不思議な埋葬の習慣があり、これって日本じゃないなーとだんだん思うようになります。

主人公の青年は、雑貨屋の娘に恋心を抱いていますが、彼女はいまどきの割と自分勝手な娘として描かれてます。青年と彫刻家が自制心のある俗っぽくない人間であるのに対し、この彼女とレース編作家は「いる、いるこういう人」といったある意味人間らしい性格で主人公らと対照的です。結局彼女と一緒にいたいがために注意散漫になり、ブラフマンが死にいたってしまうのですが、(主人公にとって)かわいいブラフマンが自分をおいかけて足元にとびだしてきたというシーンは、私にもなついていた手乗りインコがそのようにして死んでしまった経験があるので、それを思い出して心が痛みました。

架空の場所の架空の動物、登場人物にも名前はないし、森・泉・草原が背景となった乾いた明るい情景の中、淡々と物語は進んでゆきます。夏の苦い思い出としてページをめくり終わる感じです。
評価: 3
affection and fraternity
親子間に感じる本能的愛情というのが、主人公である「創作者の家」の管理人とブラフマンの間の関係なのだと思う。
ある日傷ついて迷い込んできた奇妙な森の生き物を主人公は保護し、ブラフマンという名を与え、それこそ親が子供を愛するように慈しむ。
彼の(決して聞き分けのいい子とはいえない)ブラフマンへの愛情はまさに無償の愛である。
この小説で何より素晴らしいのはブラフマンの感情表現の素晴らしさである。この世に存在しないだろう架空の動物の姿形、そして表情の変化それぞれが詳細に浮かび上がってくるような優れた表現力には脱帽した。
とにかくこの二人の暖かい関係、ブラフマンの悪戯に怒りを感じない主人公の寛容さ、に学ぶ点が多いと感じた小説であった。




ホテル・アイリス ホテル・アイリス
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文庫

発売:
幻冬舎

価格:
¥ 520

amazonでのユーズド価格:
¥ 147

著者・編者:
小川 洋子

アマゾンでの評価平均値:
4.5

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 4
現実世界から解離する快感を得たい人に

小川洋子さんの既刊を全て読みました。

『博士の愛した数式』だけが、この作家には珍しく、
誰にでも受け入れやすい内容だったのだ…と思わされました。
その他の作品は、どこか現実世界から離れた幻想的な設定が多く、
いかにも芥川賞と泉鏡花文学賞を取った作家さんという印象を受けました。

美しい言葉を選ぶセンス、文章のテクニックは、流石です。
しかし読後は、船酔いをしたような気分になり、気が滅入りました。
「純文学」とは、「分かる人にしか分からないものだ」と思ったりしました。

でも、もし私が、少女の頃のあの鋭敏な感性を、今でも持ち続けていたら、
酔いしれるような感動を得られただろうにと思います。



評価: 5
透明な夏
真夏の海辺で初老の男の「くすんだ皮膚や、貧弱な肉付きや、たるんだ脂肪」を見て、少女はそれが自分ひとりのものでないことに焦れる。彼女は17歳にして老成していた。鄙びたホテルを母娘で切り盛りしている彼女は多くのことをあきらめている。その最たるは、太陽なのかもしれない。ロシア語翻訳を生業とする男もまた太陽から身を隠すように生きている。年齢のせいだけではない。不幸すぎる事故で妻をなくした過去が彼を陰に追いやる。少女と男が営まれるのはいわゆるSM的行為だが、肉体を縛る縄のあいだから少女は何かを差し出し、男も命令をくだすことで少女に何かを与えている。あきらめを共有しあう儀式のような性愛は、彼らを透明にしていくようだ。強い陽差しにかざすと透けてみえるものも、陽がかげればその輪郭が見えてくる。夏が終わり、少女と老人の関係も終わる。美しい髪を切られて少女は輪郭を露にした。きっともう透明な存在には戻れないのだろう。
評価: 4
小川洋子ならでは。
ここまで緻密な文章で以上ともいえる性愛を表現できるのは小川洋子だからでしょう。
森茉莉とか好きな人にはいいかも。
あたしは好きでした。


ホテル・アイリス ホテル・アイリス
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単行本

発売:
学習研究社

amazonでのユーズド価格:
¥ 268

著者・編者:
小川 洋子

アマゾンでの評価平均値:
2.0

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 2
そこに愛はあるのか?
ちょっとSMチックでエッチな内容のお話でした。

しかもうら若き、17歳乙女が、おやじに命令されまくりです。どきどき。
「命令される相手は、醜ければ醜いほどいいの。その方が自分がとことん惨めになるから。」
というようなことを乙女は思っています。

乙女とおやじ、きっと二人の間に愛はあるのでしょうが、性的趣味がぴったり合ったために生まれるただの発情?のようにも思えます。

ちなみにどちらかというと、サド?寄りの私は、痛めつけられる乙女を見ていると悲しくなります。もっと、このデブでハゲの命令おやじが苛められればいいのに!!と感じましたが、立派なサドになるためには、縛ったりするのが上手じゃないとダメみたいです。
卓球のコート用ネットを張るだけで四苦八苦している私は、立派なサドにはなれそうにありません


ポール・オースターが朗読するナショナル・ストーリー・プロジェクト Vol.2  動物/家族/物 篇 ポール・オースターが朗読するナショナル・ストーリー・プロジェクト Vol.2  動物/家族/物 篇
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単行本

発売:
アルク

価格:
¥ 2,730

amazonでのユーズド価格:
¥ 2,151

著者・編者:
ポール オースター
Paul Auster
柴田 元幸
畔柳 和代
小川 洋子

ミーナの行進 ミーナの行進
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単行本

発売:
中央公論新社

概要:
美しくて、か弱くて、本を愛するミーナ。あなたとの思い出は、損なわれることがない−。懐かしい時代に芦屋の屋敷で育まれた、ふたりの少女と家族の物語。『読売新聞』連載を単行本化。

価格:
¥ 1,680

著者・編者:
小川 洋子
寺田 順三

アマゾンでの評価平均値:
4.5

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 5
やさしい霧雨のような話
帯に「ぼくは、この作品に出会えた幸せを、いま噛みしめています」とありますが、まさにこのとおりのあたたかみのあるお話でした。芦屋の洋館に住む病弱で聡明なミーナと彼女をとりまく人々。とくに、書き出しがすばらしくてセンチメンタルなのに憂鬱じゃない、これから素敵なおとぎばなしでもはじまるような、子供のころ以来経験しなかったような期待でいっぱいになりました。繰り返しよんで、この洋館の人々を語り手の朋子のように自分の心に住まわせてしまいたいほどのなつかしさ。そして、挿画がすばらしいのです。この本にぴったり、美しさと懐かしさを封じ込めて、時間のとまったような、かつポップでかわいい絵です。本と同時に挿絵も十分楽しめます。年齢、性別を問わず、すべてのかたに。
評価: 5
なぜか懐かしさを感じる
1972年頃のことを覚えている人なら、当時のことを懐かしく思い出すことだろう。
私は当時の記憶はないのだが、それでも何となく懐かしい感じを覚えてしまう。
それは主人公の朋子が当時の様子を回想しながら書いているという形式のためだろう。
朋子の視点から見た、芦屋の豪邸、病弱ないとこのミーナと過ごした時間、淡い恋など、夢のような出来事も含めて、郷愁たっぷりに書かれている。
子供から大人まで、誰もが楽しめるいい作品だと思う。
評価: 3
お手伝いさんも含めた家族の物語
 家に私設動物園を作ってしまうほどの上流家庭のおじさん家に、1年間お世話になるストーリーだ。病弱なミーナが、家族みんなから全力で守られているようすが、さりげなく書かれている。そこに、昭和の理想の上流家庭を見出している。視点人物が家族の一人だと自慢めいてイヤらしいが、たまたまお世話になる姪という設定にしたのが良かった。
 少女らしい恋や、少女らしい熱中が、健康的に秘めやかに語られていた。思い出が宝石のように輝いていた。父親の不倫が一家に影を落とすことも含め、家族の絆をぬくもりを持って描いた落ち着きある作品。


ロンドン歴史地図 ロンドン歴史地図
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大型本

発売:
東京書籍

amazonでのユーズド価格:
¥ 21,000

著者・編者:
ヒュー クラウト
Hugh Clout
中村 英勝
石井 摩耶子
生井沢 幸子
青木 道彦
小川 洋子
山本 由美子

寡黙な死骸 みだらな弔い 寡黙な死骸 みだらな弔い
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文庫

発売:
中央公論新社

概要:
キリンはどんなふうにして寝るんだろう−。『新潮』掲載の表題作ほか、「博士の愛した数式」の前後に書かれた、美しく奥行きの深い全7作品を収録する。この世界の素晴らしさを伝えてくれる短編集。

価格:
¥ 680

amazonでのユーズド価格:
¥ 239

著者・編者:
小川 洋子

アマゾンでの評価平均値:
4.5

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 5
静かな弔いの短編集
非常に静謐な文章で、たくさんの弔いが時計塔のある街を中心に綴られ、しかも全ての作品がリンクしている。小川洋子独自の文章。そして、実に緻密に、計算されて、あるいはいかにも偶然のように語られていく様々な人間模様。不条理でいて今の現実社会においてのある意味現実味を帯びた作品群は、非常に魅惑的で、それでいて恐れるべきものであるかもしれない。
評価: 4
幻惑の輪の中に・・・
死と弔いに関する11の物語。

各作品が場所やモノでつながる連作のようなそうでないような短編集。著者の他の短編集にも見られるが、作品の配置が時系列でなく、ある作品に前の作品が「小説内小説」として登場したりといった込み入った構造が歪みをつくり出し、幻惑される気分になる。そして最後の作品が最初の作品に連なり、幻惑の輪の中に読者は閉じ込められる・・・

一篇一篇に関して言えば、連作的なつながりとは裏腹に、バラエティに富んだ内容で、さまざまなイメージの世界が展開される。現実的な筆づかいで幻想的なイメージを立ち上げるのは著者ならでは。

ところでタイトルの一部、「みだらな弔い」というのはどうだろう。「みだら」というよりむしろ、各々の死に対して、必ずしも性的とは限らない、ふさわしい弔いが行われている気がする(もちろん倫理的な意味ではなく)。これもまた、著者による逆説的な表現なのだろうか。

評価: 5
文体
 小川洋子の本には安心できる。外れがない、どれも高いレベルで安定した物語になっている。
 全てに共通しているのは、とても冷ややかな世界を作り出す冷たい文体と大掛かりな事件には頼らない作品構成だ。
 惜しむらくは彼女の作品には長編が少ない点だ。文学史に残るような長編作品を書いてくれることを切望している。


寡黙な死骸 みだらな弔い 寡黙な死骸 みだらな弔い
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単行本

発売:
実業之日本社

amazonでのユーズド価格:
¥ 2,028

著者・編者:
小川 洋子

アマゾンでの評価平均値:
4.5

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 5
静かな弔いの短編集
非常に静謐な文章で、たくさんの弔いが時計塔のある街を中心に綴られ、しかも全ての作品がリンクしている。小川洋子独自の文章。そして、実に緻密に、計算されて、あるいはいかにも偶然のように語られていく様々な人間模様。不条理でいて今の現実社会においてのある意味現実味を帯びた作品群は、非常に魅惑的で、それでいて恐れるべきものであるかもしれない。
評価: 4
幻惑の輪の中に・・・
死と弔いに関する11の物語。

各作品が場所やモノでつながる連作のようなそうでないような短編集。著者の他の短編集にも見られるが、作品の配置が時系列でなく、ある作品に前の作品が「小説内小説」として登場したりといった込み入った構造が歪みをつくり出し、幻惑される気分になる。そして最後の作品が最初の作品に連なり、幻惑の輪の中に読者は閉じ込められる・・・

一篇一篇に関して言えば、連作的なつながりとは裏腹に、バラエティに富んだ内容で、さまざまなイメージの世界が展開される。現実的な筆づかいで幻想的なイメージを立ち上げるのは著者ならでは。

ところでタイトルの一部、「みだらな弔い」というのはどうだろう。「みだら」というよりむしろ、各々の死に対して、必ずしも性的とは限らない、ふさわしい弔いが行われている気がする(もちろん倫理的な意味ではなく)。これもまた、著者による逆説的な表現なのだろうか。

評価: 5
文体
 小川洋子の本には安心できる。外れがない、どれも高いレベルで安定した物語になっている。
 全てに共通しているのは、とても冷ややかな世界を作り出す冷たい文体と大掛かりな事件には頼らない作品構成だ。
 惜しむらくは彼女の作品には長編が少ない点だ。文学史に残るような長編作品を書いてくれることを切望している。


海
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単行本

発売:
新潮社

概要:
キリンはどんなふうにして寝るんだろう−。『新潮』掲載の表題作ほか、「博士の愛した数式」の前後に書かれた、美しく奥行きの深い全7作品を収録する。この世界の素晴らしさを伝えてくれる短編集。

価格:
¥ 1,365

amazonでのユーズド価格:
¥ 840

著者・編者:
小川 洋子

アマゾンでの評価平均値:
4.0

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 4
深みがあり、惹きつけられる作品♪
結婚のあいさつに行った泉さんの実家には、両親と90歳の祖母と10歳下の小さな(?)
弟が住んでいた。夜弟の部屋で、僕と弟が語ったことは?表題作を含む7編を収録。

表題作の「海」はとても不思議な話だった。ざらざらした手で心を逆なでされるような
ざわざわした感触を味わった。僕が泉さんの実家で体験したことや、僕と弟の会話。
何気ないといえば何気ないことなのだろうが、読んでいて引き込まれていった。鳴鱗琴の
音色はどんな音色なのか?
また、特に印象に残ったのは「ひよこトラック」だった。言葉を介さない男と少女の触れ
合いが細やかに描かれている。「命」に対する作者の思いも垣間見えるし、ラストのまとめ
方もとてもよかった。
どの話にも深みがあり、行間にさまざまなことが隠されているようで面白かった。



芥川賞全集〈第15巻〉 芥川賞全集〈第15巻〉
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単行本

発売:
文藝春秋

価格:
¥ 3,400

amazonでのユーズド価格:
¥ 2,400

著者・編者:
瀧沢 美恵子
辻原 登
辺見 庸
大岡 玲
小川 洋子
荻野 アンナ

街の物語 街の物語
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単行本

発売:
角川書店

価格:
¥ 1,050

amazonでのユーズド価格:
¥ 1

著者・編者:
小川 洋子
原田 宗典
柴門 ふみ
盛田 隆二

アマゾンでの評価平均値:
2.0

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 2
装丁はいいけど
4人の作品をまとめた短篇集。黄色い装丁はシンプルだが人目を引く。小川洋子「ガイド」、柴門ふみ「動物園跡地」、原田宗典「中途半端な街」、盛田隆二「アジール」。街を舞台にした小説を集めたと思われる。恋愛という脳のセックスを描いた恋愛小説は生理的に嫌いなので柴門と盛田の作品は最初から感情移入できず。原田のエッセイはだいぶ読んだが、小説を読むのは初めて。ちょっとした異世界を描いているのだが、タイトル通りの中途半端なでき。硬質な文体、説明調解説調で描写する小川は違和感を感じたが、この4作品の中ではよい。巻末に「「New History」は、三菱自動車と角川書店の業種を超えたコラボレーションとして生まれました」とある。コラボねえ。


完璧な病室 完璧な病室
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文庫

発売:
中央公論新社

概要:
キリンはどんなふうにして寝るんだろう−。『新潮』掲載の表題作ほか、「博士の愛した数式」の前後に書かれた、美しく奥行きの深い全7作品を収録する。この世界の素晴らしさを伝えてくれる短編集。

価格:
¥ 620

著者・編者:
小川 洋子

アマゾンでの評価平均値:
5.0

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 5
美しく、グロテスク
繊細で綺麗な文章。それによって描かれる小川洋子さんの世界は、とにかく美しい。
表現力の幅が広く、色々な手法で読み手を楽しませてくれます。
彼女の作品の魅力のひとつとして、「美しい世界の中の闇」が挙げられると私は思います。
表題作「完璧な病室」はその魅力の顕著な例で、ビーフシチューを鍵に、綴っています。
それは、微かな吐き気を催すくらい、リアルで、美しい世界から一転した、グロテスクな闇の世界。
小川洋子さんは凄い!と私が話を持ち込むなら、この小説を掲げるでしょう。それくらい、凄まじく魅せられました。
この作品含め四編が収録されています。どの作品も素晴らしいと思います。
私は表題作他に、「ダイヴィング・プール」が特に好きです。
好き嫌いは分かれるかも知れませんが、興味のある方は、是非。


評価: 5
純文学
 冷たく、静か、そして綺麗な小川洋子の世界。哀愁漂う「完璧な病室」中性的な「冷めない紅茶」この二編が特に気に入った。
 ストーリーの奇抜さ、面白さで読ませる大衆小説とは違う、落ち着きある洗練された思想、文章で読ませる純文学の世界。どちらが良いと言うわけではないが、テレビでは決して表現できない「文学の世界」を堪能するのも、たまには良いのでは?


貴婦人Aの蘇生 貴婦人Aの蘇生
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文庫

発売:
朝日新聞社

価格:
¥ 525

amazonでのユーズド価格:
¥ 1

著者・編者:
小川 洋子

アマゾンでの評価平均値:
4.5

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 4
剥製に囲まれた不思議なおばさんの話
小川洋子の抑制されし淡々とした文体にホッとして心がはやる。村上春樹の中期の作品の雰囲気を思い出すのは私だけだろうか。グロテスクでエキセントリックな世界を描いているのだけれど、小川洋子の筆にかかると生臭さが消えて、何かの結晶のような崇高で繊細なものに気配を変える。壁、廊下、到るところに剥製・毛皮が飾られた洋館に住む亡命ロシア人の未亡人。姪の「私」は彼女があらゆるものに縫い付ける刺繍の密かな謎に首をかしげる。デザインはいつもデザイン化された「A」一文字。彼女のイニシャルでもないし、どんな意味が隠されているのだろうか・・・。強迫観念に病むこころやさしき青年の奇妙な儀式も印象深い。湖のそばに建つ洋館を舞台にした切なく静かな奇憚。
評価: 5
深い人間愛に支えられた作品
小川洋子氏の文体を評して、「乾いた」「硬質な」「透明な」といわれる方がたくさんいらっしゃいます。
ぼくはそのこと自体を否定するつもりはありません。
それに加えて、小川氏の作品の「乾いた」文体の底にある「人間への深い愛情」が読む人の感動を誘うのだと思います。

この作品は、異常ともいえる状況での叔父の突然の死、エキセントリックな性癖のある「ニコ」、剥製に限りない執着心を示す「オハラ」、そして青い瞳の謎の女性「ユーリ叔母さん」、そして語り手の「私」。

このように個性的な人物が登場します。
そして、物語も、「ユーリ叔母さんはロマノフ王朝アナスタシアなのか、そうでないのか?」といった謎解きのような展開を示します。
それらは、「乾いた」「硬質な」「透明な」文体で語られます。

そして、そのストーリの底流となるのは、「私」のニコや叔母に対しての深い愛情であると思います。
その想いが、この物語をすてきな夢の中のできごとような物語にしてくれているのでしょう。

しばし、小川洋子ワールドに心を遊ばせるのは悪くない一時ですね。
評価: 5
アナスタシアの意味は蘇生です
 主人公の女性を除いて,一癖二癖ある登場人物ばかり出てくる,不思議な物語.その中でも一際異彩を放つのは,「私はロシアの皇族アナスタシアだ」という叔母のユリア.さまざまな持ち物に「A」という刺繍を施し,気が狂っているのかと思えば,主人公のボーイフレンド「ニコ」を誰よりも理解していたりと一概にそうとは言い切れない,実に不思議なキャラクターとして描かれている.
 途中から出てくる怪しい毛皮ブローカ「オハラ」.こいつはろくな人間ではない,という私の勝手な邪推は見事に外れ,皆で団結しあい叔母を守ろうとするところ等から,何処と無く「博士の愛した数式」に流れていた優しい空気を感じた.
 余談だが,叔母が刺繍しているシーンを読んで何となくホーソーンの「緋文字」を思い出した.


貴婦人Aの蘇生 貴婦人Aの蘇生
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単行本

発売:
朝日新聞社

概要:
夏のはじめのある日、ブラフマンが僕の元にやってきた。朝日はまだ弱々しく、オリーブ林の向こうの空には沈みきらない月が残っているような時刻で、僕以外に目を覚ました者は誰もいなかった…。心の奥に届く忘れられない物語。

価格:
¥ 1,470

amazonでのユーズド価格:
¥ 765

著者・編者:
小川 洋子

アマゾンでの評価平均値:
4.0

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 3
みんなで蘇生
ロシア最後の皇帝ニコライ2世の娘アナスタシア
そのアナスタシアのそぶりを見せるユーリー伯母さん
剥製が溢れた館を舞台に、ユーリー伯母さんのほころびにドキドキしながら
剥製マニアのオハラ
強迫性障害のニコ
主人公の周りには問題を抱える人が吸い寄せられてくる
この小説の中で、ユーリー伯母さんがアナスタシアでないことが前提で

主人公やオハラにニコがいかに伯母さんを守るかの結束の過程が主体
主人公、ニコ・オハラ・そしてユーリー伯母さんが仲間になってゆく
J・アーヴィング「ホテル・ニューハンプシャー」を思い起こさせる小説
評価: 5
アナスタシア―蘇生
小川洋子作品はこれまで何作か手にとって来たが、一度足りとも裏切られたことはない。この「貴婦人Aの蘇生」も、謎めいたタイトルからして引き込まれた。

入院しているロシア生まれのユーリ伯母さんは刺繍が趣味。病室のありとあらゆるもの―カーテン、スリッパ、ベッドカバー―に「A」と刺繍していた。帰宅してからも、夫の遺産でもある屋敷中の動物の剥製に刺繍をしていた、「A」と・・・。姪の゛わたし゛には一つ疑問があった。イニシャルだといって叔母さんが刺繍しているアルファベット「A」。しかし叔母さんの名前にAの文字は見あたらない。そんな時、「剥製マニア」という雑誌のインタビューにオハラという男がやってきた。剥製に施された「A」の文字に、オハラは顔をしかめる。
「動物たちの美しさが汚されていくのは我慢ならんのです。即刻おやめなさい。」

そして伯母さんが口を開いた。「アナスタシア。ロシア語で蘇生を意味する言葉。これほど相応しい名前はありませんでしょ?主人にとっても、動物達にとっても。」
ロシア最後の皇帝ニコライ2世の4女アナスタシア、とは叔母さんのことなのか?
答えは本の中。


偶然の祝福 偶然の祝福
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文庫

発売:
角川書店

価格:
¥ 500

amazonでのユーズド価格:
¥ 1

著者・編者:
小川 洋子

アマゾンでの評価平均値:
4.0

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 5
日常の延長線上にある非日常
 女流作家を主人公に置いた掌編連作。
 一人称の物語なのも手伝って、私小説のようにも思えてしまうのだけれどそうではないらしい。
 ちょっとした描写がリアルな映像として迫ってくるために、作者の実体験かと錯覚する。

 日常でありながら、ほんの少し外れた世界。不思議な、けれども日常の延長であるところが魅力。
 読み終わったあとに静けさが残るのは、淡々と世界を描くからだろう。
『キリコさんの失敗』は読後感もよく、すばらしい掌編だと思う。

 ただし全体として見ると、時系列が右往左往している。
 目立った矛盾はないが、すべて読み終えて何かを楽しむというよりは一篇一篇を楽しむ作品という印象を受けた。
評価: 5
『博士』で初めて小川作品に接したかたに
『博士の愛した数式』で初めて小川作品に接したかたが、『密やかな結晶』や『余白の愛』を読んだらその温度差に戸惑うかもしれない。本書ならばどうだろう? 

現実と非現実のはざまで紡ぎ出される喪失の物語を多く発表してきた著者。本書でもまた、弟が亡くなり、恋人が去り、失踪者の影がちらつく。だが、失われるものがある一方で、偶然によってもたらされる確かなもの、決して消えないものがあるということ。その手応えと重みを感じさせてくれる短編集だ。この確かなものを「希望」と呼んだら安直すぎるだろうか。

印象深い人物が登場する。どんな不確かな日々の中にもなくならないものがあると力づけてくれる象徴的存在が、「なくし物を取り戻す名人」キリコさんだ。また、小川作品には非現実的で逸脱した人物がよく描かれるが、本書では「弟」を名乗るファンがその筆頭であろう。ほとんどストーカーだ。しかしその「弟」ですら他の作品の逸脱者とは違って人間くさく、迷惑極まりない人物ではあるが「私」は彼に救われもする。そして新しい命が育まれていくうちに、役割を終えるかのように去っていく。

失われるものがあり、失われないものがある。新たにもたらされるものも。そこにやはり希望の光を見たくなる、他の作品よりも温度の高い短編集だと思う。

評価: 5
高貴でグロテスクな連作短篇集
小説家の「私」が主人公である。小川洋子自身ないしは分身なのか、全くの虚構的人物なのか、その曖昧さがスリリングな短篇集。若くして死んだ弟の死、複雑な家庭環境、世界をまわる指揮者との不倫、シングルマザー・・・。現実と非現実が違和感なく溶け込んでいく物語の世界はグロテスクで美しい。「腐った椅子」、「病んだ鳥」、「痰」など忌まわしいコトバがぽんぽん表れてくるのだが、それらのコトバは漂白されていて小川洋子の描く世界にしっとりとなじんでいるのだ。今回短篇集を初めて読んだが、小川洋子は短篇小説もすごい、ということを知った。もっと読みたくなる。


偶然の祝福 偶然の祝福
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単行本

発売:
角川書店

価格:
¥ 966

amazonでのユーズド価格:
¥ 718

著者・編者:
小川 洋子

アマゾンでの評価平均値:
4.0

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 5
日常の延長線上にある非日常
 女流作家を主人公に置いた掌編連作。
 一人称の物語なのも手伝って、私小説のようにも思えてしまうのだけれどそうではないらしい。
 ちょっとした描写がリアルな映像として迫ってくるために、作者の実体験かと錯覚する。

 日常でありながら、ほんの少し外れた世界。不思議な、けれども日常の延長であるところが魅力。
 読み終わったあとに静けさが残るのは、淡々と世界を描くからだろう。
『キリコさんの失敗』は読後感もよく、すばらしい掌編だと思う。

 ただし全体として見ると、時系列が右往左往している。
 目立った矛盾はないが、すべて読み終えて何かを楽しむというよりは一篇一篇を楽しむ作品という印象を受けた。
評価: 5
『博士』で初めて小川作品に接したかたに
『博士の愛した数式』で初めて小川作品に接したかたが、『密やかな結晶』や『余白の愛』を読んだらその温度差に戸惑うかもしれない。本書ならばどうだろう? 

現実と非現実のはざまで紡ぎ出される喪失の物語を多く発表してきた著者。本書でもまた、弟が亡くなり、恋人が去り、失踪者の影がちらつく。だが、失われるものがある一方で、偶然によってもたらされる確かなもの、決して消えないものがあるということ。その手応えと重みを感じさせてくれる短編集だ。この確かなものを「希望」と呼んだら安直すぎるだろうか。

印象深い人物が登場する。どんな不確かな日々の中にもなくならないものがあると力づけてくれる象徴的存在が、「なくし物を取り戻す名人」キリコさんだ。また、小川作品には非現実的で逸脱した人物がよく描かれるが、本書では「弟」を名乗るファンがその筆頭であろう。ほとんどストーカーだ。しかしその「弟」ですら他の作品の逸脱者とは違って人間くさく、迷惑極まりない人物ではあるが「私」は彼に救われもする。そして新しい命が育まれていくうちに、役割を終えるかのように去っていく。

失われるものがあり、失われないものがある。新たにもたらされるものも。そこにやはり希望の光を見たくなる、他の作品よりも温度の高い短編集だと思う。

評価: 5
高貴でグロテスクな連作短篇集
小説家の「私」が主人公である。小川洋子自身ないしは分身なのか、全くの虚構的人物なのか、その曖昧さがスリリングな短篇集。若くして死んだ弟の死、複雑な家庭環境、世界をまわる指揮者との不倫、シングルマザー・・・。現実と非現実が違和感なく溶け込んでいく物語の世界はグロテスクで美しい。「腐った椅子」、「病んだ鳥」、「痰」など忌まわしいコトバがぽんぽん表れてくるのだが、それらのコトバは漂白されていて小川洋子の描く世界にしっとりとなじんでいるのだ。今回短篇集を初めて読んだが、小川洋子は短篇小説もすごい、ということを知った。もっと読みたくなる。


犬のしっぽを撫でながら 犬のしっぽを撫でながら
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単行本

発売:
集英社

価格:
¥ 1,470

amazonでのユーズド価格:
¥ 700

著者・編者:
小川 洋子

アマゾンでの評価平均値:
4.5

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 4
身近に感じた。
「博士の愛した数式」の著者によるエッセイである。
巻頭はメイキング「博士の愛した数式」が述べられているのだが、もっとも気になったのは、本の真ん中あたり、緑色のページである。
このページは著者がアンネ・フランクについて書いたときのことや
後日談が書かれている。
「アンネの日記」を知らないひとはいないだろうが、実際に読んだひとはどれくらいいるだろう?
かく云う僕も読んだことがない。著者のアンネに対する思いを読み、これはぜひ読んでみたくなった。
本を読むきっかけなんて、こんなことからかも知れない。

本書は著者の日常を垣間見ることができ、興味深かい。小説を書くとき、著者はストーリーが決まっているわけではないと言う。
『私はストーリーが書きたいわけではありません。私が書きたいのは人間であり、その人間が生きている場所であり、人と人の間に通い合う感情なのです。(後略)』頭に浮かんだ人物が色々な場所を移動し、色々な人と出会う。著者はそれを観察し、言葉に置き換えていくのだそうだ。
ある意味、妄想を文章化しているらしい。
成程「博士が愛した数式」のあの自然な情景描写に納得できた。

あと驚いたのは、著者が岡山出身であること。熱烈な阪神タイガースファンであること、いまは芦屋に住んでいることなどあまりに身近にいたことだ。こんなことは一億一千万人いる人口の中では特筆することではないかも知れないが、ファンになるってことは、こんな些細な共通点からかも知れない。

評価: 5
分かり易く、説得力あるエッセイ
 難しいことも易しく書いている。「数」に宝石の輝きを見いだす数学者たち、著者の小説の『博士の愛した数式』は、数の美しさを愛する数学者に魅力を感じて書いた作品。「0の発見」=「非存在を存在させる」に関連して、小説家の自分も、言葉にできないくらい悲しいこと、うれしいことをも言葉にしなければならない、と言い聞かせている。「人は現実を物語に変えることで、死の恐怖を受け入れ、つらい記憶を消化していく」もので、物語が人間に必要なことを我々に優しく語りかける作家である(雅)
評価: 4
小説家のエッセイ!
「博士の愛した数式」に纏わるエッセイから、小川洋子自身の「書く」ということに対してのエッセイなど盛りだくさん。アンネ・フランク・ハウスについての小川洋子の思いなど、小説家らしいエッセイが詰まっている。


今からわかる更年期―前向きに楽しく乗り切る幸年期 こころとからだの対処法 今からわかる更年期―前向きに楽しく乗り切る幸年期 こころとからだの対処法
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単行本

発売:
新風舎

価格:
¥ 1,575

amazonでのユーズド価格:
¥ 600

著者・編者:
久米 美代子
村山 より子
鈴木 祐子
刀根 洋子
小川 久貴子

刺繍する少女 刺繍する少女
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文庫

発売:
角川書店

価格:
¥ 620

amazonでのユーズド価格:
¥ 85

著者・編者:
小川 洋子

アマゾンでの評価平均値:
4.0

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 5
品のある残酷さ
 小川洋子の作品は総じて残酷なものが多い.「博士の愛した数式」にしても博士と義理の姉が博士の兄を殺すため事故を,と考えれば,感動する物語などとは言ってはいられない.
 そんな残酷な彼女の物語だが,総じていえることは綺麗であることだ.怖いもの,残酷なものが多いが,それらが下品でグロテスクなわけではない.それを読むことで驚かされる,気持ち悪くなる類の残酷さではなく,静で綺麗に,だが冷たく心に刻み付けるような残酷さ,そういったものだ.その感覚がやめられず,私は彼女の作品を読み続けている.
評価: 3
うーん
 ずっと前に読んだ本なので全然覚えていない。ただ、やたらと残酷さを強調している作品。エグイとかグロイとかじゃんくて、精神的な行動における残酷さを小説の端々、文章やら行間やらに染み込ませている。あんまり好きではないが、技術の高さは認める。ほかの作品も読んでみたい
評価: 4
その雰囲気を味わう
なんというか、世の中には実に多種多様な人間がいて、毎日、無数の人々が出会ったり、別れたりしている。

一日だけの出会いだったり、
長い間の関係だったり、
久しぶりの出会いだったり、
永遠の別れだったりする。

普段は気にもとめないような、その一瞬の出会いと別れをピックアップして、注目して、観察して、書き留めてみると、ちょっと別の世界に迷い込んだように、ミステリアスで、ファンタジックでさえあったりする。そんな短編の数々です。

 だからお話は始まったときと同じように、唐突に終わるし、何か結論があるわけでもない。それでも「おいおい、これで終わりかよ〜。なんなんだよぉ!」と思わないのは雰囲気を読むからなのでしょう。
その、ありそうでなさそうな、ちっぽけな出会いと別れを包む、独特の雰囲気を味わうことがこの作品の醍醐味です。


刺繍する少女 刺繍する少女
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単行本

発売:
角川書店

amazonでのユーズド価格:
¥ 100

著者・編者:
小川 洋子

アマゾンでの評価平均値:
4.0

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 5
品のある残酷さ
 小川洋子の作品は総じて残酷なものが多い.「博士の愛した数式」にしても博士と義理の姉が博士の兄を殺すため事故を,と考えれば,感動する物語などとは言ってはいられない.
 そんな残酷な彼女の物語だが,総じていえることは綺麗であることだ.怖いもの,残酷なものが多いが,それらが下品でグロテスクなわけではない.それを読むことで驚かされる,気持ち悪くなる類の残酷さではなく,静で綺麗に,だが冷たく心に刻み付けるような残酷さ,そういったものだ.その感覚がやめられず,私は彼女の作品を読み続けている.
評価: 3
うーん
 ずっと前に読んだ本なので全然覚えていない。ただ、やたらと残酷さを強調している作品。エグイとかグロイとかじゃんくて、精神的な行動における残酷さを小説の端々、文章やら行間やらに染み込ませている。あんまり好きではないが、技術の高さは認める。ほかの作品も読んでみたい
評価: 4
その雰囲気を味わう
なんというか、世の中には実に多種多様な人間がいて、毎日、無数の人々が出会ったり、別れたりしている。

一日だけの出会いだったり、
長い間の関係だったり、
久しぶりの出会いだったり、
永遠の別れだったりする。

普段は気にもとめないような、その一瞬の出会いと別れをピックアップして、注目して、観察して、書き留めてみると、ちょっと別の世界に迷い込んだように、ミステリアスで、ファンタジックでさえあったりする。そんな短編の数々です。

 だからお話は始まったときと同じように、唐突に終わるし、何か結論があるわけでもない。それでも「おいおい、これで終わりかよ〜。なんなんだよぉ!」と思わないのは雰囲気を読むからなのでしょう。
その、ありそうでなさそうな、ちっぽけな出会いと別れを包む、独特の雰囲気を味わうことがこの作品の醍醐味です。


深き心の底より 深き心の底より
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文庫

発売:
PHP研究所

価格:
¥ 600

amazonでのユーズド価格:
¥ 260

著者・編者:
小川 洋子

アマゾンでの評価平均値:
4.0

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 4
若き日の記憶の断片が織りなす、素晴らしい短文の数々
さまざまな雑誌や新聞に掲載された短い文章を集めたもので、作家デビューから10年間に綴られた初期のエッセイ集である。子供の頃や大学生、短かいながらも社会人としての経験を通して、当時想ったことや考えたことを、きわめて鮮明に表現している。

以前NHKの週刊ブックレビューに出演した小川洋子は、「小川さんは記憶力が素晴らしいですね」というコメントを受けて、「作家は記憶力がいいという訳ではない。ほんのわずかな断片をもとに、あることないことを語るのが作家の仕事だと思っています」というようなことを答えている。

そんな ”種明かし” のような彼女のコメントを踏まえながら、この初期エッセイ集を読んでみた。
いずれも味わい深い短文の数々にすっかり魅了されてしまった。


深き心の底より 深き心の底より
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単行本

発売:
海竜社

amazonでのユーズド価格:
¥ 4,800

著者・編者:
小川 洋子

アマゾンでの評価平均値:
4.0

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 4
著者の素顔がのぞけるエッセイ集
著者の書く不思議な世界の小説とはイメージが全く違う私生活がわかる。
著者は普通の主婦で夫の仕事場を中心に居を構え、母親でもある。文を書くのは自宅でできるが、書くための取材旅行や時には上京する生活が書かれており、小説家の作品と私生活のギャップがわかる面白さが味わえる。


先生、英語やろうよ!(CD付) 先生、英語やろうよ!(CD付)
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単行本(ソフトカバー

発売:
松香フォニックス研究所

価格:
¥ 2,100

著者・編者:
小川隆夫
堀その子
松香洋子

アマゾンでの評価平均値:
5.0

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 5
担任の先生ってすごい
小学校英語の本はたくさんありますが、みんな大学の先生や児童英語専門家が書いたものばかりです。この本は現役の担任の先生が実践に基づいて書いているのでわかりやすく、説得力があります。また、著者は小学校の先生でありながら、大学院で英語コミュニケーションを勉強した研究者であることが、この本がただの経験則だけで書かれた本でないことを証明しています。著者のような先生がいれば小学校英語に反対や慎重の人たちだってきっとOKを出すでしょう。小学校英語はこうすれば良いという本はたくさんありますが、こうなったという成果を自信を持って書いている本は数少ないと思います。CDもついており、これだけの内容でこの価格というのはお買い得だったと思います。小学校英語に関心のある方には必読の本だと言えます。担任の先生ってすごいと思わせる一冊です。


世にも美しい数学入門 世にも美しい数学入門
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新書

発売:
筑摩書房

価格:
¥ 798

amazonでのユーズド価格:
¥ 218

著者・編者:
藤原 正彦
小川 洋子

アマゾンでの評価平均値:
4.0

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 3
数学から哲学へ
模様のアラベスクに興味があり、幾何学にたどり着いた。
すると、数学という学問に興味が出てきた。

この本は、私のような数学素人が、学者に素朴な質問をする形で
行われており、とても気軽に読み進められる。
しかし、なぜ気軽に読めるのかというと、小川氏の鋭い質問に
よるものである。
いろいろな公式や、藤原氏がおっしゃった言葉を見逃さず
次の会話につなげている。
それは、作家ならではの記憶力と視点であり、
私だったら「へぇ・・・、なるほど」で終わってしまう会話を
見事に咲かせている。

ますます数学という学問に興味が出てきました。
学生時代にもっと勉強しておけばよかった、と思う反面、
年を重ねて新たな視点で数学という学問を知ることができ、
人生の面白さを知る。
評価: 5
偏見
数学について突っ込んだ内容がなさそうだったので、買う気はありませんでした。
でも興味があったので、図書館で借りました。

感想は・・よかった。すごくよかった。

買ってもいいかも、と思いました。これを読むと、数学者になりたくなります。
でもわたしはなりません。幸せに暮らしたいから。

評価: 4
世にも美しい数学入門
博士の愛した数式と心は孤独な数学者の作者の対話形式で進む数学談義。数学は哲学に近い、、確かにそう思われる。工学などと違い、実用的な目的を持たない学問であり、美しいかどうかの美的判断により左右される側面を持つ。巻貝の螺旋に隠されている数学的調和など、神々が年月をかけて、自然界の淘汰を経て謎かけを我々にしているのではとも思われる。数学の奥深さ、楽しさを教えてくれ、考えさせてくれる同書である。


沈黙博物館 沈黙博物館
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文庫

発売:
筑摩書房

概要:
キリンはどんなふうにして寝るんだろう−。『新潮』掲載の表題作ほか、「博士の愛した数式」の前後に書かれた、美しく奥行きの深い全7作品を収録する。この世界の素晴らしさを伝えてくれる短編集。

価格:
¥ 714

amazonでのユーズド価格:
¥ 550

著者・編者:
小川 洋子

アマゾンでの評価平均値:
4.0

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 5
主人公が男性
 小川洋子の作品で,主人公が男性のものは珍しい.彼女の小説は主人公が女性であるがゆえに,物語を包み込んでいる冷たい空気が独特のものであった.本作にはそれがないが,その分,他の作品よりも物語が凝っている.仮想と現実.一体真実は何処にあるのだろうか?
評価: 4
かげろうのような作品
現実なのか夢なのかわからない、幻想的な雰囲気でした。死の世界の話かもしれないし、亡くなった人に対して敬意を表して博物館を作ったという話かもしれない。物に対するしっかりとした感触と現実離れした展開で、すっかり私は混乱してしまったが、読後感はそれほど悪くない不思議な作品でした。
評価: 4
サクサク読めます。
はじめは現実にもありそうな情景から始まりますが、読み進めていくうちに不思議な非現実味を帯びてきます。
出てくる登場人物もみなそれぞれのキャラクターとしては濃い人々なのに、どことなく蜃気楼のような危うさがあります。
全体的に話がサクサク進んで引き込まれていく話なので、どんどん読めて気が付くと終わってしまっています。
また、読み終わった後も落ち着いた気分になっていて、とても後味が良い本でした。


沈黙博物館 沈黙博物館
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単行本

発売:
筑摩書房

amazonでのユーズド価格:
¥ 179

著者・編者:
小川 洋子

アマゾンでの評価平均値:
4.0

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 3
やっぱ、犯人はあなたなのね!
 最初は何も知らない不思議な世界に迷い込んだような気がするのに、読み進むうちに無意識に物語の結末を知っているような錯覚に陥る。そして、それが錯覚ではなく、正解だったと知るとき、落胆よりもむしろ安堵を感じながら読み終わる。そんな物語でした。

 物語は全く非現実的なことを描いているのに、結局人の人生というものは、人の想像をそんなに超えないとことに存在し、死もまた、想像どおり訪れるのです。だからストーリーを楽しむというよりは、このどうしようもなく物悲しい世界観を楽しむべきなのでしょう。
評価: 4
やや夾雑物が
あるルールに従い多種多様な品々を集めた、
不思議な博物館を舞台にしたお話。

村上春樹さんや川上広美さんにも通じる、不思議な物語で、
ああいう雰囲気の好きな方には、オススメなのですが。。。
ミステリーではよくある類の事件が、時々、混ざってくるため、
何となく日常臭さを感じてしまい、やや興ざめさせられるのが、
残念な印象です。

「密やかな結晶」には一歩譲る、というのが、率直な感想でしょうか。
評価: 5
死の完結を阻止するもの
「自己を最も的確に表している物質」と問われたらきっと答えられないと思う。そんな自分では決して選べないものを第三者が選ぶことは可能か?  博物館技師である「僕」は、老婆の依頼で、彼女の集めてきた死者の形見を展示する博物館作りと同時に、新たな死者の形見集めを始める。

「その肉体が間違いなく存在しておったという証拠を、最も生々しく、最も忠実に記憶する品」 的確と思える品を手に入れる場合もあれば、どうしても得られないこともある。挙句の果てに連続殺人犯の嫌疑をかけられてしまう。

「私たちの居場所はもう、他にはないのよ。さあ、一緒に帰りましょう。沈黙博物館へ」

あまりにも遠くに来すぎてしまった悲しみ、そして安堵。忘れられない印象を与える物語。


凍りついた香り 凍りついた香り
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文庫

発売:
幻冬舎

価格:
¥ 600

amazonでのユーズド価格:
¥ 476

著者・編者:
小川 洋子

アマゾンでの評価平均値:
4.5

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 4
魅惑の世界
ストーリーやいきさつはさほど面白いというわけでもないけれど、
それでも引かれて読んでしまうのは
文章の美しさと表現力と作者の作る世界の魅力。
しぐさや表情や数学や香りやスケートやが作者の指揮棒で美しい旋律を奏でてあきさせない。
うっとり読んでしまう。
小説の楽しみにひたれる上質な時間がうれしい。



評価: 4
小川さんらしい世界です
あいかわらず、ちょっと不思議な小川洋子の世界を堪能した。
 主人公はフリーのライター。調香師の恋人が死んでしまい、その弟と出会うことで、彼の知らない面が次々とあきらかになっていく。
 プラハと日本を行ったり来たりしながら、話は進む。日本はものすごく現実的で、プラハはちょっと現実離れ。でも、少しづつつながっていく。
 最後はいつも通り救われない。ブツリ、と話は終わる。けれど、この筆者らしい終わり方で、それなりにスッキリする。
評価: 5
主人公に寄り添うように
始めから終わりまで、まるで耳元で囁かれているような物語でした。
恋人の死と過去を巡る中には、じんわりとした深い悲しみと
不思議な暖かさが感じられます。
著者特有の細かな身体描写と、数学・理科系描写が
この作品にも強く表れていると思います。


凍りついた香り 凍りついた香り
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単行本

発売:
幻冬舎

amazonでのユーズド価格:
¥ 223

著者・編者:
小川 洋子

アマゾンでの評価平均値:
4.5

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 4
凍った香りのとかしかた
人並み以上の才能を授かり、それを生かしきることよりも自ら死を選んだ弘之。
恋人の涼子は彼の死の意味を求め、遠くプラハまで旅立つ。
手がかりは数学。スケート。フロッピーに残されたいくつかの文章。
わざとしておく一つの間違い。そして「記憶の泉」。

並外れた才能の持ち主が、「凡人」に収斂していく過程に耐えられずに自殺した、
とも読めるし、
「わざとしておく一つの間違い」が行き過ぎてしまったとも読める。
俗世を広く覆うのは黒でもなく白でもなく、グレー部分であることになじめなかった、
とも読める。正解を求められ続けた少年は、そのように世界を捉えられなかった、とも。

以前の自分なら、おそらく息子の才能に狂喜する母親を責める心理になっていただろうが、
そのような魂が行き着いた結末は、誰かの責任というより、何か大きな力に動かされたと
考えた方が自然だと、今は思う。

さあ、小川洋子ワールドへどうぞ!
評価: 4
才能が美しいです。
 ものすごい才能と能力を持った人というのは、崇高で、凡人には理解し難い悩みを持っているんだ。そして、人に何を言っても分からないと思っているか、それともうまく言葉にできないのか、悩みを訴えることもなく、逝ってしまう。

 残された恋人も家族も、その理由を探そうとするけど、過去のどの場面でもやっぱり、その人は才能と栄光に溢れていてという話。超凡人の私には、自殺した弘之君をうまくつかめずに終わってしまいました。でも、その崇高さとそれゆえの危うさは充分に伝わったし、そんな才能を見るのは美しいものを見るみたいに、楽しかったです。
 
評価: 5
私の知らない彼
突然自殺した恋人に、自分がまったく知らなかったいろいろな過去や才能があったことを知ったら…。
思いもかけないような方向に、話はどんどん進んで行き、最後の最後まで、なにがどうつながって行くのか、主人公とさまよっているような気がしました。
とても読み応えのある作品です。

もし本当に、自分の彼に、自分の知らないいろいろな過去や才能があったら、しかも、彼が自殺した後にそれを知ったら…、ものすごく切ないですね。


博士の愛した数式 博士の愛した数式
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文庫

発売:
新潮社

価格:
¥ 460

amazonでのユーズド価格:
¥ 1

著者・編者:
小川 洋子

アマゾンでの評価平均値:
4.5

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 5
違った気持ちで「数式」を見れる
大げさな展開などなにも無いのだけど、静かに家政婦と雇い主という関係が始まり、子供がかかわり、ところどころに事件があり、静かに話が進められていて、終わりも暖かな余韻とともに静かに終わっている。

なんか、登場人物がとてもリアルでユニーク。そして彼らの交流がほんわかしてて、そこがじわじわじわじわと胸にくる。

数式って、こんなに興味深いものだったっけ?と、どこか昔に学校で習ったことのある定理を違った気持ちで読んでいた。 無味乾燥な数学が、とても面白くドラマティックに思えてくるのは著者の筆力の賜物ではないかな。


誰かに大切にされるって、こんなに素敵なことだったんだね、って改めて思う。
静かに泣ける1冊です。
評価: 4
静かに時間が流れる中で
朝目覚めると、身体に貼り付けたメモから「自分が80分間の記憶しか持てない」ことを知らされて博士の一日は始まる。
自分自身を縁取るバックボーンを、何一つ認識できない心細さとは如何なるものだろう。
私たちは、所属する団体や会社、学歴、資格、人脈、過去の実績など自身を取り巻く多くの「後ろ盾」によって相対的評価されることに慣れている。
ところが、ここに登場する博士は、今この瞬間に生きる自我のみが絶対的唯一の存在価値であり、それ以上でもそれ以下でもない。
数学者である博士自身が、「全体との相対的比率を問題としない、絶対的な数値」を言う『絶対数』を体現しているようだが、しかし博士が最も愛する絶対数『素数』に「1」はあてはまらない。
「絶対数」的博士も、独りではその存在に光は当たらない。博士を取り巻く「私」や「ルート」、「未亡人」などの人々が居て初めて博士たり得る、つまりは『素数』の人なのではないだろうか。

文中、「静けさ」を
「あるべきものがあるべき場所に納まり、昔からずっと変わらずそうであったかのような、そしてこれからも永遠にそうであり続ける確信に満ちた状態」と表現する言葉が美しい。
「ああ、静かだ」
一日の終わりには、こうつぶやきたいものです。
評価: 5
期待通りの素晴らしい作品
第一回本屋大賞・読売文学賞・映画化と、めじろ押しの話題に押されて読みましたが、やはり期待を裏切らない作品でした。数ページに一度、いや、一ページに数度も表れるような見事なディテール。日常と数式と文学との見事な融合。やさしいのに切なくドラマチックな世界が描かれていて無理がない作品です。特に、「私」が「ルート」を生んだときの「ルート」の爪の描写。「私」が冷蔵庫の製造番号に素数を発見して、物思いにふける場面の描写。描写自体に胸を打たれるという経験はなかなか味わえないのですが、そういうものを与えてくれました。



博士の愛した数式 博士の愛した数式
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単行本

発売:
新潮社

価格:
¥ 1,575

amazonでのユーズド価格:
¥ 144

著者・編者:
小川 洋子

アマゾンでの評価平均値:
4.5

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 5
そこに厳然とあり続ける”数式”の孤独な美しさ
人間の弱さと強さ。
時間の残酷さと優しさ。
そして生きることの辛さと幸せ。

それら全てを沈黙のままに抱きしめて
そこに永遠に変わらず存在し続ける”数式”の
気高いまでの存在感と孤独感。

人間は決定的に一人で、
だからこそ人と触れ合える瞬間がある…

人間の”尊厳”について
考えさせてくれる作品です。
評価: 4
数学だけじゃなくって
「僕の記憶は80分しかもたない」という印象的なフレーズで映画かもされた作品です。

数学者、彼の世話をする家政婦とその息子を中心に物語がすすんでいきます。数学という普遍的なものの周りに、あやふやな記憶や思い、夢などの要素がちりばめられており、作品として面白いし、バランスが取れているなあと感じました。

野球の話が物語の中で大きな比率を占めているのに驚きました。メインのテーマ以外のエピソードが多くて、博士の苦しみ、自分の障害に対する葛藤などが十分表現されていなかったような気がしました。

しかし文章は人を落ち着けるものがあり、苦労を感じさせない主人公の家政婦の心の優しさに癒されます。
評価: 4
人に対してほっとさせてくれるお話
世の中にはいろいろなことがあります。
楽しいことばかりじゃなくて、
どちらかというと嫌なことや理不尽なことに振り回されることが多いです。
その反動で、つい身近な人、友人、家族、同僚などに対して冷たく当たってしまったりすること、ありますよね。

でも、人はそんなに悪いことばかり考えているわけではありません。
人をおとしめようとか、自分を優位にしようとか、
もちろんそんな人はいるけれど、
大多数の人は温厚で、善良で、人の不幸を楽しんではいないのです。

それを感じさせてくれるのが、この本に登場する人物たち。
この本は、人の持つ温かさを思い出させてくれます。
人が持つ善良な部分を確認させてくれます。
人っていいもんだなあと、しみじみ思わせてくれます。

もちろん気休めにしかならないかも知れません。

人の感じ方は十人十色。

ただ、あなたが、人を信用できず、
意地悪で、嫌な人間になりそうだったら、
読んでみてもいいのではないでしょうか。

大きな事件もなく、淡々と流れていくストーリー
特別感動的な場面もありません。
でも、読み終えると、じんわり心が和んできます。


博士の愛した数式 博士の愛した数式
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コミック

発売:
講談社

価格:
¥ 550

amazonでのユーズド価格:
¥ 50

著者・編者:
小川 洋子
くりた 陸

アマゾンでの評価平均値:
4.5

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 5
わかりやすくあたたかな作品でした。
原作も読みました。映画も見ました。
その上で、私にとっては一番いいモノだった、と思います。
映画を見たあと、「くりた版・博士の愛した数式」を手にしたので、
博士の声はやはり寺尾聰さんで聞こえてくるようす。
また、深津絵里さんの印象もぬぐえきれません。
でも、「くりた版」からは、あたたかさが、
映画よりも強く感じられました。

しかし阪神タイガースというのは、
 よくよく物語のトッピングとしても大活躍する球団なのですね。
評価: 4
原作に忠実
最近映画化された小説のマンガです。博士のとぼけた様子やルート君のかわいさがうまく表現されていると思います。
博士は天才なのに記憶が80分しかもたない。
そんな切なく、悲しい話なのにとても明るくあったかく描かれた作品だと思います。
こんな作品に出会いたかったっっ
お気に入りの一冊です。


博士がくれた贈り物 博士がくれた贈り物
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単行本

発売:
東京図書

概要:
美しくて、か弱くて、本を愛するミーナ。あなたとの思い出は、損なわれることがない−。懐かしい時代に芦屋の屋敷で育まれた、ふたりの少女と家族の物語。『読売新聞』連載を単行本化。

価格:
¥ 1,575

著者・編者:
小川 洋子
菅原 邦雄
岡部 恒治
宇野 勝博

アマゾンでの評価平均値:
5.0

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 5
15歳の私から見て
数学をおもしろく、身近に、わかりやすく、その魅力を教えてくれる本です。「博士の愛した数式」でお馴染みの小川洋子さんと三人の数学者とのユーモア溢れる対談と数学のマメ知識を盛り込んだ一冊です。私くらいの年齢の方なら数学者はあまり話したくない人の部類に入るでしょう。しかし、この本に出てくる人たちは、そんな概念とは打って変わった人たちでした。誰が読んでも(漫画しか読んだことのないような人でも)夢中で最後まで読めると思います。きっとあなたも数学の魅力に気付くでしょう。
評価: 5
より数学を身近に感じるために
文学と数学の接点を探る、「博士の愛した数式」の小川洋子さんと3人の数学者の対談です。数学と言って肩肘を張らなくても気軽に読める楽しい内容です。対談の中身に連動した数学ノートという見開きの知的好奇心をくすぐるコラムも充実しており、読みのとしても面白い。
ただし、この本を読む前に「博士の愛した数式」をご一読されることをお奨めします。これを読んでいないと話題に付いていけない部分があるので★4つだと思います。
しかしこのような対談を実現した大阪教育大学の先生は偉いなぁと思います。こんな先生が増えるといいですね。



文学2004 文学2004
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単行本

発売:
講談社

amazonでのユーズド価格:
¥ 2,100

著者・編者:
小川 洋子

薬指の標本 薬指の標本
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文庫

発売:
新潮社

概要:
キリンはどんなふうにして寝るんだろう−。『新潮』掲載の表題作ほか、「博士の愛した数式」の前後に書かれた、美しく奥行きの深い全7作品を収録する。この世界の素晴らしさを伝えてくれる短編集。

価格:
¥ 380

amazonでのユーズド価格:
¥ 100

著者・編者:
小川 洋子

アマゾンでの評価平均値:
4.5

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 5
透明な世界
壊れそうであり、でも現実感がたっぷり味わえる作品だと思う。
「ホテル・アイリス」という作品しか知らなかったが、その時の印象とまた少し違う。
実はフランス映画を先に見た。
思わず読みながら、その映画の映像が挿入されてくるので、文字で読む作品の良さを私は見逃しているのだろうか・・・と思ったが、そもそも著書自体にフランス映画の匂いを感じさせるものがあるのでは・・という印象に変わった。
人は何か自由でありたいと願いながら、何処かで囚われていたい、自分を封印して欲しいという思いを抱いてしまう、束縛を必要とすることがあるのではないかと思ってしまう。
欠けてしまった薬指と、自分をがんじがらめにする靴、少女の火傷の痕が標本になった姿を想像して生まれてくる嫉妬、甘ったるいだけでない、それらのアイテムから感じる透明感のある甘美さが私は好きだ。
評価: 5
行間に漂う色気
小川洋子の文章には独特の色気があるように感じます。
静謐で、繊細、美しくそして儚い閉鎖的な世界には独特のエロティシズムが漂っています。
フランス映画になると聞き、納得できました。
愛の痛みを感じたい方、おすすめします。
評価: 5
おしゃれです
フランスで映画化とききましたが、フランスというところが心憎いですね。小川洋子さんの作品はこれが初めてですが、低いバスの音がきこえてきそうなモノクロトーンの逸品です。すばらしいです。シックで飾らない日常、それでいて標本という永遠の保存を目的とした行為に衝かれる彼、依頼人、そして私。そして、浴室でのシーンなどは、まるで透明のゼリーのなかでおとなしく固められた果物のような静止に魅了されます(ここにはパリジェンヌがぴったりでしょう)。装丁も洋書のようなオシャレさ。お値段もお手ごろなので、通勤バックに忍ばせてはいかがでしょう。


密やかな結晶 密やかな結晶
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文庫

発売:
講談社

概要:
キリンはどんなふうにして寝るんだろう−。『新潮』掲載の表題作ほか、「博士の愛した数式」の前後に書かれた、美しく奥行きの深い全7作品を収録する。この世界の素晴らしさを伝えてくれる短編集。

価格:
¥ 720

amazonでのユーズド価格:
¥ 500

著者・編者:
小川 洋子

アマゾンでの評価平均値:
4.5

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 5
美しくて心地のよい文章
初めて小川洋子さんの作品を読みました。
最初から主人公の置かれてる「消滅」のある世界という設定に驚きましたが
次に、その文章や選ぶ言葉の一つ一つがすごく優しくて美しくて驚きました。
残酷な情景を描いているのに、美しい絵を想像してしまうような感じで。緊迫した状況での登場人物達の優しさや愛情表現が、激情的ではないけど、とても心地よく感じます。読み終えて、悲し〜い気分になりましたが、「何かすごい小説読んじゃった」っていう興奮が残りました。

映画「博士の愛した数式」を見て本を手にした、ミーハー派ですが他にも小川洋子を読みたくなりました。

評価: 4
消滅
淡々と進む物語なので、1回入ってしまえば読みやすい。
忘れることの空しさと、覚えていることの儚さが見事に融合した淡白な作品だ。
所詮、人間は物体なのだということを思い知らされる。
何故か物凄く悲しくなる本だ。
評価: 5
忘れてしまうということ
ものすごく、淡々と物語は進んでいって、
なのにすごく感情移入して読んでしまうんです。なぜか。
まぶたより、あたたかい作品。おじいさんがだいすきでした。

消滅は悲しいはずなのに、
消滅してしまうと、それが悲しいことだということも忘れてしまって、
どんな消滅も受け入れて、生きていくけれど、
島は、そして自分の心は、スカスカで、空虚ばかり。
だけど、それを辛いとも感じることはないんです。
消滅とは、そういうこと。
消滅を受け入れて、全て忘れてしまう人と、
覚えている「異端」な人。
覚えている人は、忘れてしまう人を、かわいそうだと思います。
でも、忘れてしまう人にとっては、それは普通なことで、
消滅を辛いと思う、覚えている人がかわいそうだと思います。

「忘れてしまうこと」と、「覚えていること」
いったいどっちが幸せで、どっちが辛いんでしょう。


妖精が舞い下りる夜 妖精が舞い下りる夜
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文庫

発売:
角川書店

価格:
¥ 540

amazonでのユーズド価格:
¥ 400

著者・編者:
小川 洋子

アマゾンでの評価平均値:
4.0

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 4
私は買ってよかったと思います
『小川洋子』の書いた作品が好きで、『小川洋子』に関心のある人には買って損はないと思います。エッセイですが、彼女の作品のようなひんやりとした冷たさや、淡々としていている雰囲気を感じました。
また何年後かにこういう本が発行されれば、私は買うと思います。


余白の愛 余白の愛
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文庫

発売:
中央公論新社

概要:
キリンはどんなふうにして寝るんだろう−。『新潮』掲載の表題作ほか、「博士の愛した数式」の前後に書かれた、美しく奥行きの深い全7作品を収録する。この世界の素晴らしさを伝えてくれる短編集。

価格:
¥ 620

amazonでのユーズド価格:
¥ 220

著者・編者:
小川 洋子

アマゾンでの評価平均値:
4.5

アマゾンでのカスタマーレビューより:
評価: 5
明るい余韻を残します
文庫の表紙の絵は内容とよく似合っている。
雨が降るように静かで、青空を包んだ曇り空のように、
落ち着いた穏やかな物語。

耳を病み、恐らく心をも病んでいる主人公は
一度自分から離れてしまったものは
もう二度と戻らないのではないかという不安を抱えている。
それは例えば声のように、去っていってしまった夫のように。
突発性難聴の耳は音を判断することができず、
心はまた現実と記憶とを区別できない。

不安定な彼女を支えるのはYと甥のヒロ。
二人は架け橋となり、食事をしたり話を聞いたり手を引いたりして、
明るい方へ彼女を導く。
たまに立ち止まったり、記憶の奥に戻ってしまったりしてもいい。
世界へ出るということは強さではない。
尊重、肯定の心なのだ。
全てを受け入れられる安心感と現実の明るさ、
しかもそれは本人の内から出すことができる、と
言われているように思う。

作者はYのように世界をくっきりと文字としており、
どのシーンも映像が浮かぶ。
冬の光のような、鈍いが確かに明るい余韻を残す。
評価: 5
幻想と現実
 入り混じる幻想と現実。作品の雰囲気は同著者の「冷めない紅茶」に似ていた。違う点は読み終えて全ての謎が解決する所か。
 小川洋子の作品としては「博士の愛した数式」と同じくらいわかりやすい話であり、個人的には非常に助かった。このような作品を読まないと「私は小川洋子の作品をまったく理解できないのか?」と自己嫌悪に陥ってしまう。
 それでも私は小川洋子の作り出す冷たく、綺麗で、幻想的な世界が好きなのだけれど...
評価: 3
感情移入がしにくい物語
「博士の愛した数式」を読んだときにも感じたことですが、物語中で交わされる速記者Yと主人公の女性の会話が、妙に文語的で感情移入がしにくかった…。

更に物語全体が非常に幻想的な雰囲気を帯びているにも関わらず、様々な設定だけは(不必要と思われるほどに)かなり詳細に描き込まれていて、これも何だか逆効果だと感じました。
時代はいつなのか、どこの国お話なのか…その辺をもっとぼかして描いてくれたほうが逆に読みやすかったのでは、という気がします。

ネタバレしてしまうと困るので書けませんが、ラストの落ち(速記者Yの正体)も「えー…何それ?」という感じでちょっとがっかり。